曽和利光×アルテイシア 第2回「女性が活躍しやすい職種って?」
アルテイシアさんと曽和さんのスペシャルトーク第2弾女性が活躍できる職場について。男と女はこんなに違う!
<女性が仕事と人生の幸せを両立するコツ>について、某大手広告会社から大人気作家に転身したアルテイシアさんと、採用や人事マネージメントのコンサルテーションを行う人材研究所の代表・曽和利光さんに語って頂きました!
お二人は約20年来のお付き合い。
そのお二人の赤裸々本音トーク第2回「女性が活躍しやすい職種って?」についてです♡
前回 「女性が働きやすい会社の見つけ方」
第2回 女性が活躍しやすい職種って?
曽和:人事の仕事は、女性に合ってるような気がする。人事は多様な人たちを受け入れなければならない仕事だから。
受容性の高い人って、男性に比べて女性に多いよね…って、あれ?妄想入ってる?「女性が受容性高い」とか(笑)
アル:いや実際、女性のほうが受容性は高い人が多いと思いますよ。社内の人材への対応はもちろん、採用業務となると色んなタイプの人を見なくちゃいけないし。
曽和:たとえば、某有名IT企業Cさんとかの人事担当になると、エンジニアの採用業務が仕事の大部分を占めるんだよ。エンジニアは男性が多い職種だけど、人事担当者は女性が多くて、自分はエンジニアの経験もなかったりする。
アル:エンジニアの人たちって、どちらかというと内向的で、対人コミュニケーションが苦手な男性も多そうだから。
曽和:その通り。そういう人たちを優しく導いてあげながら、採用活動するのは大変ですよ。それができるのは、女性ならではの受容性の高さがあると思う。
アル:相手の話を引き出して聞いてあげるのも得意だし。コミュ力の高さはビジネスですごく重要視されていて、そういう観点でも「女性の方が優秀だ」とよく言われますよね。
企業の人事担当者は口をそろえて
「男女比を考えなくていいなら、全員女性を採用したい」と言ってますよ。
曽和:そうだね。女性の方が全体的にレベルが高いし、あと女性が人事に向いてると思う理由がもう1つあって。
それは、自分の好き嫌いにとらわれることなく、相手をありのまま見る力があること。人事のコアスキルって、自分の好き嫌いを横に置いて、その企業に必要な人材かをパッと見られる能力なんだよ。
アル:たしかに。私も広告会社時代に新卒の面接をやったけど、男は男を面接する時に
「こいつ生意気だからイヤ」みたいな理由で落とすんですよ(笑)。「いやいや、生意気でもその子の能力が会社に必要かもしんねーじゃん」っていう。
曽和:そうなんだよ。
“男同士のライバル意識”みたいなものも出てきてしまう。
アル:生意気でも能力のある人っているじゃないですか?そういう人を女は「あーはいはい、生意気ね」って受け入れられる気がする。
曽和:対抗したり、競争することなく、受容するよね。
アル:私は“母性”って言葉は嫌いなんですけど。でも女友達と「この年になると、若い男がみんな息子に見える」と言い合ってます(笑)。自分は子どもはいないけど、
“オバサン力”っていうのかな。「ハイハイ、かわいいねえ」みたいな。
曽和:
その点、男は自分の「子分」になりうる人間を採りたがる。自分にとってコントローラブルな人を求めるんだよ。
でも逆に女性が女性を採用する時、女性同士の競争心や嫉妬を越えて、受容の感覚を持てるもの?
アル:女性も1人1人違うから、一概には言えないけど。ただ女性として仕事していく苦労を経験してきた女性は、後輩女子をサポートしたいって気持ちになりやすいと思う。
曽和:競争心や嫉妬心にはならないってことだよね。
アル:もちろん個人差はありますけど。私なんかは女子校出身で、女に対する仲間意識が強くて、同性に超甘いんです(笑)
でも、
“クイーンビー症候群”って言葉もありますけどね。
出典:写真AC
曽和:クイーンビー症候群?女王蜂?
アル:高い役職に就いている女性とか、男性と競い合うようにして出世してきたこともあって、中身がオッサンみたいになってる人もいるわけです。自分を「名誉男性」のように思っていて。「ここまで上り詰めた私はスゴイ!みんな私みたいになれ!」みたいな。
曽和:ほー。男みたいになっちゃうんだ。