ゴシップガールの世界観に憧れて… おしゃれ女子向けレンタルアパレル
元マイナビウーマン編集 女子会プロデューサーの新ビジネス
4月に本格オープン予定のレンタルアパレルサービス「Licie(リシェ)」は、実店舗型の、従来までの貸衣装やレンタルドレスとは一線を画す、どちらかというと「普段着る服」のレンタルサービスだ。
実店舗を構え、そこには、アパレルが展示され、試着できるのはもちろん、セルフィ(スマホでの自撮り)ができるおしゃれなスペースなどを備える。店舗は渋谷・恵比寿・表参道エリアで検討中という。
株式会社ガールズスタイリング
代表取締役 木原悠紀子さん
代表の木原悠紀子さんいわく、「もともと海外ドラマの『ゴシップガール』が大好きで。セリーナとブレアが、チェックのストールの貸し借りとかするんですけど。そういう、コーディネートを完璧に仕上げるために、そんなに頻繁に使わないアイテムを友達同士で貸し借りする、みたいな世界観も、素敵だな、可愛いな、と思って」
店舗はそんな木原さんの女子コミュワールド満開なファッショナブルな空間になりそうだ。
(先日のプレオープンの風景。ノベルティなどにもこだわって、インテリアはブラック&ホワイトで統一)
相手の心に残る自分の強み。
それが“女子会プロデューサー”だった
Licieを手掛ける木原悠紀子さんは、現在29歳。
大学を卒業した後は新卒で株式会社マイナビに入社、編集者としてマイナビウーマンなどの編集に従事。恋愛から美容まで、オールラウンドに記事の編集を担当していた。
マイナビウーマンの編集として仕事していく中で、「マイナビの木原」というコミュニケーションだけでは相手の心に残りづらい…と感じていた。
「当時、自分に自信がなくて。“木原はコレが得意な奴だ”という、公式のようなものを持ちたいと思ったんです。それで、週に3人必ず新しい人に会おうと思って、年間1000人の人に会うようにして…。そうしているうちに、“自分は女子を喜ばせることが好きなんだな”って、気づいたんです」
編集者としての仕事と並行し、プライベートで様々な趣向を凝らした女子会をたびたび開催していた木原さん。自分が得意としていた、この“女子会プロデューサー”としての一面をアピールしていくことを思い立ち、“女子会プロデューサー”の肩書きを添えた名刺を別途準備して人と会うように。すると、ビジネスで知り合う人々もその肩書きを面白がってくれた。
「ザワつき感が違うというか・・・。覚えてもらえるようになりました」
女子会にはどんな女の子が集まるのですか?
「情報感度が高くアクティブな、多くの友人への情報発信力の大きい女の子が多いです。ただ、価値観が合って、一緒にいて楽しい子だけにお声掛けするようにしています。あくまで、ビジネスよりも先に、自分たちが楽しくなければ意味がないと思っているので」
今までどんな女子会を企画されてきましたか?
「スタンダードなものではクルージング女子会ですとか、フランス発祥の、全身ホワイトの洋服でディナーをするホワイトパーティ(ディネ・アン・ブラン)もしましたし、“ゆきこ”という名前の女の子だけで集ま“ゆき女子会”とか、大学のミスターコンテストのファイナリストを集めた“イケメン女子会”などもありました」
女の子コミュニティからビジネスに派生
「私にとって女子会はもともとビジネスという意識はなく、あくまで憩いの場でした。女の子たちにも、『今度の女子会を楽しみに(仕事などを)頑張れる』なんていう言葉をいただいたりして嬉しいですし。でも、影響が強い女の子達のコミュニティってパワーがあるので。SNSやBLOGなどもそうですが、リアルイベント含め自ずと強い情報発信源になりますよね。
私が主催したイベントでヘアサロンさんの告知をしたら、40人の40人のイベント参加者のうち半分が、実際にそのヘアサロンに行きました。女子会コミュニティがビジネスに貢献できるんだな、と感じるようになりました」
獲得率50%というのは、某大手企業のサロン集客広告よりも効果が高い結果だそうだ。予算をかけてもでそうそう成しえない『知っている人のクチコミ』のパワーを思い知らされる。
アパレルメーカーと木原さんの女子コミュニティとのプロジェクトが始動