忘年会シーズンです。年に数回の飲み会のひとつになっている忘年会、その始まりと歴史をもう一度みてみましょう。
「年を忘れる会」と書いて忘年会。その年の悪い出来事を忘れ新年を、新たな気持ちで迎えるために行われているイメージです。忘れるツールとしてお酒を酌み交わし、おしゃべりで盛り上がることでストレスを発散するのでしょう。
企業の忘年会も仲間内でその年の苦労をねぎらうことを目的に行われるのでしょうが、最近では会社の忘年会には参加したくないと考える人も増えてきています。本音で語り合うことが難しく、それ自体にストレスを感じるようになったのでしょうね。
諸説ありますが、日本で初めて忘年会の記録は室町時代までさかのぼります。当時の皇族が残した日記に年末に和歌を詠みあう歌会が行われ大いに盛り上がって酒を酌み交わし、年忘れを行う様子が記録として残っています。
その後、江戸時代には庶民が年の終わりにお酒を飲みながら一年の憂さを晴らす現在の忘年会スタイルに近い行事が行われるようになりました。
忘年会という言葉がはじめて文献の中で出てきたのは1772年の随筆「 随筆・古今物忘れ 」です。この中で 「うき一年を忘れはべらばやとてぞ、忘年会はすなりといふ。」 と忘年会の定義が書かれています。また、その後明治の文豪夏目漱石は小説「吾輩は猫である」の中で 「向島の知人の家で忘年会兼合奏会がありまして 、私もそれへヴァイオリンを携えて行きました。 」 と忘年会が一般的に使われている様子がわかります。
忘年会で宴会をすると日頃のストレスを発散でき、気持ちが軽くなりますよね。そこで新しい年を気持ちよく迎えられるという発想が起きたようです。お酒の飲み過ぎはよくありませんが、一年の終わりに気の置けない家族や知人、会社の人たちと忘年会楽しんで、気持ちよく新年を迎えましょう!
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