元日経ウーマン編集長が語る Vol.2「人生120年!キャリアを乗り切る秘法」
HER LOVE, HER LIFE Vol.8
2015年2月に東京・麹町にて開催された、ハイスキル女性のフレキシブルな働き方を提唱する人材紹介会社Warisと、経営コンサルタント 大前研一氏学長のビジネスブレークスルー大学大学院が共催で開催したセミナー、「30代・40代ですべきことが見えてくる!あなたのキャリアをさらに高める方法論」を取材。
日経ウーマン元編集長・日経BPヒット総合研究所長・執行役員の麓幸子さんの講演をレポートします。
アラサー・アラフォーのキャリア女性が励まされる、麓さんご自身の体験に根差した実践的アドバイスが満載。穏やかながらバイタリティ溢れる麓さんからのメッセージ、第2回♡
Vol.1「行動するだけでキャリアの扉は開く」
麓幸子さん PROFILE
日経BP社に31年勤務。「日経ウーマン」編集長、ビズライフ局長、媒体発行人等を経て、現在、日経BPヒット総合研究所長・執行役員を務める。内閣府調査研究企画委員、経団連21世紀政策研究所研究委員、経産省「ダイバーシティ経営企業100選」サポーターとしても活躍する麓さん。2014年には働きながら学んだ大学院修士課程を修了されるなど、働く女性に関する研究に携わる専門家としてのキャリアも切り拓いている。
自律的に自分のキャリアを切り拓くには、
自分のミッションを定めて、それを何度も見返して、思い返すこと
「子供も大きくなって、48歳のときにミッションはこれだ、っていうのを、もちろん会社はそんなこと何も言ってくれませんので、自分で定めました。それを手帳に書いて、毎年手帳がかわるたびに書き写しています。
それを、『なんでこうなっちゃったんだろう…なんでこんなに苦しいんだろう…』と壁にぶつかるときに、何度も読み返しています」
“女性の生き方を変える、社会を変革する”という自分のミッションを達成するために、記者として取材してきた中で、「様々な事例は知っている、いろいろなその分野での人脈もできた、自分に足りないのは理論だ」と感じて、法政大学大学院への進学を決意する麓さん。
日本武道館で行われた大学院の入学式、周囲の若い学生に比して年齢的には先輩の麓さん。学長の「みなさんの未来は前途洋洋です」というスピーチが、心にすっとはいってきたという。
「日経BPという会社で私はたまたま局長や執行役員という役職を持っていますけれど、それはいずれ会社に還すもの。執着しても仕方ないものだと思いました。
以前、人生120年と提唱される方に取材したこともありますが、人間、120年生きられるものがいろいろな要因でまっとうできなくなっているだけだと。そう考えたら、50歳なんてまだ半分もきていない、ピチピチのギャルじゃない!って思って(笑)」
様々な価値観や学びに触れる取材やビジネスの経験を通して起こった麓さんの内なるパラダイムシフトが、意欲的にこれからの半分以上もある人生に対するモチベーションに繋がっているという。
残り70年!の麓さんのキャリアに備え、大学院で学んだことは、今後のミッション達成のために大いに役立っていくと実感しているという。
“いまここ”、を大事にする。
「想定外」はあたりまえ。
それをどう解釈し、悲劇のヒロインぶらずに乗り越えて行くか