アパレル&IT関係者騒然!アパレルレンタルサービスairClosetの全貌☆
何コレ♡気になる
天沼 「たとえば、妻と百貨店や駅ビル、アウトレットモールなどに行くと、私にも、『大体妻はこのショップからここを見て、ここをまわるだろうな』という予想がつくんです(笑)。そこで思ったのが、限られた時間の中でお店を周り、ショッピングを楽しもうとすると、自分が知っている、好きなファッションブランドを目当てにショッピングしてしまうんではないかということ。
そうすると、特定のブランドのお店にいって、しかもそこで選ぶのは自分のいつもの好みの、自分に似合うとわかっているアイテムばかり。それだと買った後に着なくなってしまったり、本当に満足の行く買い物にならない場合もあると思ったんです。
『あれ?迷ってるそのオレンジ色のニットって、2,3カ月前にまったく同じもの、買ってたよね』みたいに、同じようなものばかりに目がいってしまう。妻が買おうかどうか迷っているのを見て、『あれ?同じようなモノ、持ってるんじゃないかなー…』なんて言って(笑)」
-ありますあります。
天沼「なんでだろう…と考え、思い当ったのが、“服との出会い方”だったんです。昨今、女性が社会進出して活躍する中で、どうしても新しいファッションやブランドとの出会いに時間をゆっくり費やせないのでは、、ということ。
雑誌で新しいブランドを研究するとか、ゆっくりテレビをみて新しい系統のファッションを知る
とか、そういう時間が少なくなってしまってるんじゃないかなって。
もうひとつは核家族化などの社会変化が一因だと思うんですけれど、例えばすごく小さいお子様のママさんは自宅にいなければいけない時間が増えますし、出掛ける時は抱っこ紐をしていたりして、お店で試着するのも難しいですよね」
-そうですね!
天沼「そういうママさん達と服の出会いの機会はものすごく減ってしまっていますし、もっと
新しい服に出会ってもらって、ワクワクしてもらって、『さあ、お出掛けしよう!』 となれっていただければ、僕たちも嬉しい。
働く女性も、新しい服にどんどん出会って、それを着て出勤することで、気持ちも上向きになるんじゃないかな、と。この体験をいろいろな人に提供したくて、airClosetに辿りつきました」
前川さんは、コンサルティングファームで、アパレル関連のコンサルのお仕事を?
前川「いいえ、元々は中央省庁や地方公共団体、教育研究機関などの公的機関のシステムや業務改善をお手伝いしていました。そういう意味では畑違いも畑違い(笑)アパレルの世界に接するのはこれが初めてです。でも、学生時代から持っていた公的な業務領域への関心の根本は「人々のライフサイクル、ライフスタイルを支える仕事がしたい」というところにあったので、そこには強く共通性を感じていて。airClosetのサービスが、ユーザーのみなさんの生活にしっかり浸透していくことで洋服に対する考え方が変わり、その結果新しい社会の在り方が見えてくるのではないか、というビジョンを信じて今のサービスの立ち上げ時期からワクワクしています。」
-なるほど。
ベースに、人々の暮らしの充足、みたいなものへの関心がおありだったんですね。
前川「そうですね。加えて、“仕組み作り”への関心もありました。専門職大学院で公共政策の勉強していて、卒業と同時にアビームに入って、先ほどお話したような部署で働かせていただいていたんですけど。行政が持ってるインフラ的な機能、たとえば防犯とか、教育とか、そうした仕組みが変わることが社会にもたらすインパクトってとても大きいと信じているんです。1人の人が1人のひとを救うよりも、ひとつの仕組みを変えてたくさんの人の生活を変えられること、それが仕組みを作ることの意味だと思うんです。airClosetの仕組みがこれまでの人と洋服とのかかわり方、ファッションの楽しみ方を少しでも変えていくことができたらなと」
ユーザーの年齢層は?