N.Y.キャリアガールの妊活事情

NYのキャリアガール事情 アラフォーの初産はもはや当たり前。
日本では最近女性の出産年齢が高くなっている！という話題をよく耳にしますが、ニューヨークでもアラフォー女性がどんどん子供を産んでいます。周囲を見渡しただけでも、４２歳で双子を出産した友人、３９歳で一人目出産後すぐ４０歳で二人目妊娠中の友人、４３歳で二人目を出産した友人などなど。

自然に妊娠した人もいれば、数年に渡る不妊治療を経て妊娠した人もいます。

日本では女性の出産適齢期に関してきちんと情報を伝えるべきだという議論がされているようですが、私の知る限りニューヨークでも「３５歳までに産まなくちゃ！！」といった空気はなく、特に高学歴でハイキャリアな女性ほど３０代での出産が多い印象があります。アラフォーで出産する女性は３５歳前後で結婚する人も多いようです。

４０歳から不妊治療を始めて４２歳で双子を出産した弁護士の友人が結婚したのも３５歳の時。旦那さんは２０歳近く年上の投資家で、結婚を機にプレッシャーが辛かったという企業法務の仕事を辞めて、のんびりしていたらあっという間に４０歳になっていたと言います。「卵子が老化するなんて誰も教えてくれなかった」、彼女が不妊専門病院でホルモン投与を受けていた時よく私に言っていました。３度目の体外受精で妊娠した時には、私も自分のことのように喜びました。

出産は早い方が良いという風潮は強くない一方、子作りを初めてしばらくしても出来ない場合、比較的すぐに専門病院で検査を受けるというのもニューヨークの傾向です。

ニューヨークにはコロンビア大学やNY大学病院の不妊治療科に加えて、RMA（Reproductive Medicine Associates）といった不妊治療の専門病院があり、数ヶ月トライしたあとに、とりあえず検査してみる…という人も多いようです。

何を隠そう、私も前述の友人にアドバイスされRMAに検査に行きました。卵巣の状態に加えて、FSH（卵胞刺激ホルモン）やAMH（抗ミュラー管ホルモン）といった数値が分かれば、自分がどのような状況にあるのか分かります。

「子供はまだもう少しあとで良いかな」と思っていたのが一転、「出来るだけ早く」と思ったのは、不妊治療で大変な思いをする彼女をそばで見ていて影響を受けた部分は大きいと思います。

幸運なことに私は検査を受けた後すぐに妊娠し、昨年出産しましたが、同時期に妊娠したヨガの先生も、一年前に双子を出産した知人も同病院で不妊治療を受けていたり、同僚の一人も現在NYU病院に通っていたりと周囲でも不妊治療経験者は少なくありません。

さらに、最近増えているのが卵子の凍結です。