若い女性に「くすみ肌」が増えている! イマドキ女性の日常にひそむ「5大くすみリスク」とは?
現代生活のちょっとした習慣にくすみのリスクが潜んでいる!
みずみずしい肌は女性を美しく若々しく見せてくれます。逆に、肌がくすんでいると、顔色が悪く不健康に見えたり、実年齢以上に老けて見えたりと女性を深く悩ませますよね。最近では、若い女性にもくすみ肌で悩んでいる方が増えているのだとか。今回は現代の生活習慣や、女性の生活スタイルに潜むくすみリスクについてご紹介していきます。
「5大くすみリスク」とは?
くすみの要因には、主に「メラニンの増加」、「角層や肌表面の凹凸」、「血行不良」があります。これらくすみの要因には、何気ない生活環境や当たり前のように行っている中にもリスクにつながるのです。例えばエアコンのかかった部屋に1日中いたり、忙しさでメイクがちゃんと落としきれていなかったり、夜遅くまでスマホが手放せなかったりといった、現代女性ならではの意外な「5大くすみリスク」が判明しました。それが、酸化したメイクやメイクのおとし残しによる「メイクぐすみ」をはじめ、「スマホぐすみ」「ストレスぐすみ」「エアコンぐすみ」「夜ふかしぐすみ」です。それでは、この「5大くすみリスク」についてもう少し詳しく見ていきましょう。
酸化したメイクで「メイクぐすみ」
仕事をしている女性にとって、メイクは欠かせません。調査の結果を働く女性に絞って見てみると、20代女性がメイクをしたままでいる時間は、ほぼ5人に1人が12時間以上14時間未満でトップです。これは勤務時間の長さによる違いも大きく影響しているのでしょう。帰宅後は急いでメイクを落としたくても、残業をしていて仕方なくメイクをしている時間が長くなってしまう人も多いと思われます。驚くべきは、
メイクを落とさずに寝てしまうことが「ある」と回答した人が27.5%にも上ること。大きな肌ダメージが起こりかねない事態です!!
●長時間のメイク&メイクをしたまま寝ると「くすみ肌」に!
「長時間メイクをしたまま」あるいは「メイクを落とさないまま」でいると、
皮脂やメイクの油脂が酸化します。酸化した油脂や皮脂は肌にダメージを与えます。そして、ゆくゆくは角層機能の低下や乾燥を招き、くすみ肌へとつながっていくのです。
●メイク落としをしているつもりが、落としきれていないことも!!

写真AC
ちゃんとメイク落としをしているつもりでも、メイクが落としきれていないことがあります。これでは、メイクをしたまま寝てしまうのと同じですよ!肌に残ったメイクが、くすみを引き起こす原因になります。
調査では、メイク落としにかける時間が30秒未満という20代女性が30.6%もいました。そこで、メイクの落ち具合を実験してみたところ、
マスカラやコンシーラーなどを使ってしっかりメイクをしている場合、30秒未満の簡単なクレンジングでは、洗浄⼒が⾼いオイルタイプのメイク落としを使っても、目元や小鼻の脇など顔の凹凸部分にメイクが残る場合があることがわかりました!通常の光(通常モード)のもとで見ているとちゃんと落ちているようにも見えますが、特殊な光(偏光モード)を当てると、メイクの残りがくっきり写真に写っているのがわかりますね。
「メイクぐすみ」以外にも現代生活に潜むくすみリスクについてご紹介しましょう!
就寝前のスマホが肌に悪影響「スマホぐすみ」
スマホは現代生活では欠かせないアイテムの一つになりました。若い人を中心に、一日中手放せないという人も!実は、このスマホ利用が肌のくすみに大いに関係しています。調査によると、
20代の79.5%が就寝前にスマホを利用していますが、これが肌のターンオーバーを乱れさせて、くすみ肌をもたらす可能性があるのです。
●睡眠不足と血行不良が原因でくすみリスクに!
スマホのブルーライトは、太陽光と同じように、身体に朝であることを知らせるように作用します。体内リズムをリセットして覚醒させるので、眠りにつきにくくなり、睡眠の質は低下し、これによりターンオーバーが乱れて、メラニンを多く含んだ不要な角質が積み重なり、肌のくすみに繋がります。また、睡眠不足になると、睡眠が十分なときと比べて、肌の水分量が下がることが実験によって明らかになりました。
また、スマホを見ているときは、たいていの人が背中を丸めて首を前傾させる独特の姿勢をとっています。
スマホを見る姿勢をしていることで首や肩、さらには全身が血行不良になり、肌への酸素や栄養の供給が低下して、血色が悪くなります。さらには、ターンオーバーを乱れさせることにもつながりかねないのです。また、スマホをじっと見ることで目が疲れたり、ブルーライトのまぶしさで目にちらつきが生じたりして、眼輪筋、ひいては表情筋全体の緊張が起こることでも血行不良になり、くすみを招いてしまいます。
ストレスで皮脂の分泌が増加「ストレスぐすみ」
ストレス社会ともいわれる現代日本。それは20代女性にとっても同じです。「普段、日常生活でストレスをどの程度感じていますか」という問いに、「とても感じる」「やや感じる」と回答した20代女性が80.1%に上りました。多少のストレスは人間にとって必要ですが、過度なストレスは、気持ちにも肌にも負担になるものです。
●皮脂の分泌増加と酸化で肌の透明感がダウン
ストレスを受けると、皮脂量が増えると言われています。皮脂は肌のバリアになる大切なものですが、皮脂が過剰になると過剰な皮脂は酸化しやすくなります。酸化した皮脂が肌にダメージを与え、ゆくゆくは角層機能が低下したり、乾燥したりと、くすみにつながっていくのです。
多くの女性の悩みが、メイクをした時にはノリも良くきれいだったのに、
午後になるとなんとなく肌の色がくすんで見えることでしょう。この状態を引き起こす原因の1つが、皮脂の酸化です。酸化は、皮脂が酸素に触れた瞬間から始まりますが、その程度は人それぞれです。また、1日のうちに刺激になることはなくても、肌の透明感は低下します。
皮脂は肌のバリアになる大切なものですが、過剰になると酸化しやすく、肌色のトーンを落として顔を暗く見せ、くすんだ印象を与えます。
低湿度と風のダブルパンチ「エアコンぐすみ」
肌は外気の乾燥の影響を直接受けて乾燥します。かつては、乾燥と言えば冬の話でしたが、今は夏の冷房が欠かせず、ほぼ1年中エアコンが稼働しています。屋外が湿度70%を超えるムシムシした夏の日も、エアコンをつけて1時間もたてば室内湿度は40%と真冬並みにまで乾燥します。また、エアコンの風も問題で、風に当てると洗濯物がすぐに乾くことからもわかるように、風は肌から水分を奪います。
●肌の乾燥と体の冷えをもたらすエアコン
オフィスにいると、エアコンが効いていることがほとんどで、現代の働く環境は肌が乾燥しやすい環境といえます。
乾燥はくすみの大きな原因の1つ。
乾燥すると肌のキメが乱れ、ツヤ感がなくなり、どんよりした肌色に見えてしまいます。さらに温暖化は年々進んでいます。特に都市部の夏はヒートアイランド現象もあって、昼夜を問わずエアコンを稼働させた部屋にいることになります。しかも、現代の建築は気密性が高く、非常に暑いなかでも冷房がよく効いています。そのような環境で特にオフィスでは自分では温度がコントロールできないこともあり、夏に冷え性で悩む女性も少なくありません。この冷房による体の冷えで血行不良になり、顔色が悪く見えるなどくすみにつながります。
20代女性の睡眠時間の短さが深刻!「夜ふかしぐすみ」
調査によると、就寝が深夜0時を過ぎる20代女性は27.8%に上ります。そのせいか睡眠時間が6時間未満の人は42.9%もいました。不規則な就寝時間・睡眠不足の生活が続くと、肌のリセットどころか、生体リズムが乱れてくすみを招くことにもなりかねません。
肌の再生に働く成長ホルモンは、夜10時から午前2時の間に深い眠りについていると分泌されやすいと言われています。またそれを裏付ける夜10時~深夜2時に細胞分裂が最も活発になっているという研究論文も発表されています。つまり、夜10時前の就寝は、健やかなターンオーバーを促し、昼間受けたダメージの修復やくすみ対策につながりますが、現代女性の多くが夜型生活を余儀なくされているのです。
●食事時間が遅いなど食生活の乱れも肌のターンオーバーに影響
夜ふかし型のライフスタイルになると、どうしても遅い時間に食事を摂ることになりがちです。調査によると、夜遅くに食事をすることがある20代女性は45.3%もいました。これが就寝時間を遅くする原因にもなります。就寝時間を遅らせまいと、食べてすぐに眠ったとしても、消化器官が動いているために身体が熟睡できないのです。これでは成長ホルモンが分泌されにくく、ターンオーバーに悪影響を及ぼし、くすみ肌を招きかねません。
さらには、食べるものにも問題がありそうです。夜遅くに摂る食事として「お菓子・スナック」という回答が39.8%!「コンビニ食」も31.1%という調査結果が出ています。手早く簡単に済ませたいという気持ちが働くせいでしょうが、この食習慣が新型栄養失調につながっていると考える専門家もいます。栄養不足では、肌細胞の生まれ変わりにも支障が出てしまいがちになるでしょう。
いかがでしたか?何気なくやってしまっていること、少しぐらいは…と思っているとくすみのリスクにつながったり、今は大丈夫でも将来くすみの発生する要因を引き起こす可能性もあります。オフィス生活や住環境でどうしようもないこともありますが、完璧なメイクオフは自分の心がけでできますので、対策をとってみて下さいね!