紫外線に関する基礎知識。正しい知識で適切な対策を
日焼け止め防止のため、紫外線について詳しく知ろう
4月になると日差しの強さを感じる日も増え、紫外線が気になり始めます。今回は紫外線っていったい何?ということから正しい防止方法のご紹介をします。
可視光線と紫外線とは?
光には、目で見ることができる光と目には見えない光があります。目に見える光を可視光線、見えない光には赤外線や紫外線などがあります。
紫外線は耐用から地表に届く光の中で最も波長の短いものです。波長の違いによって「UVA(紫外線A波)」「UVB(紫外線B波)」のほかに「UVC(紫外線C波)」があります。日焼け止めにはUVAとUVBを防ぐものはありますが、UVCという表示は見たことがありませんよね。それは「UVC」は地球の周りのオゾン層によって吸収されて、地上には届かないからです。
光には波のような性質を持っていて波の谷から谷までの間隔の長さを波長と呼びます。
人の目はある波長を色として感じることができます。例えば610nm~750nmであれば「赤」、400nm~435nmは「紫」この間の波長は色として認識できますし、400㎚以下は目には見えない紫外線です。
UVはウルトラバイオレット
UV(紫外線)は「ultraviolet」の略語です。ultraは日本語で極限、最上級という意味になります。極限の紫で紫外線なんですね。
出典:イラストAC
UVAについて
UV-Aはの波長は320~400ナノメートルと波長の長い紫外線です。
UV-Aが人の肌に与える影響は肌を黒くすること(日焼け)、長時間浴び続けるとしわやたるみ、肌の老化の原因になることです。窓ガラスや雲を通過しやすいのも特徴です。
UVBについて
UVBは、280~320ナノメートルのUVAよりも短い波長を持つ紫外線です。
主に表皮に強く作用する紫外線で、強い日ざしを浴びた数時間後に肌が赤く炎症を起こしたらそれはUVBが主な原因です。さらに、UVBはメラニンを増加させて日やけによるシミ・ソバカスの原因を作ります。
基本的な紫外線防止
出典:写真AC
紫外線を浴びないためには肌の露出をしないことが一番です。
長そでを着る
帽子・日傘で日光を遮る
サングラスをかける
などが挙げられます。それぞれの素材にUV加工がされていることが望ましいですね。しかし、これだけではUVをすべて防ぐことはできません。そこで必要になるのが紫外線防止の化粧品(日焼け止めクリーム)などです。
日焼け止めクリームの選び方
日焼け止めクリームには効果を表す表示がされています。「SPF」「AP」と略され、それぞれ数値や「+」でその強さを表しています。
出典:写真AC
SPFとは
SPFは”Sun Protection Factor”の略でUVBを防ぐ効果を表しています。これはUVBにより肌が赤く炎症を起こす時間をどれくらい遅らせることができるかを50までの数字で表されます。
例えばSPF30の日焼け止めであれば、それまで10分で肌が赤くなっていた人が300分(約5時間)くらいに引き延ばせるということです。また、肌が赤くなるまでの時間には個人差があるため、使用者によって効果が違います。
PAとは
PAは”Protection Grade of UVA”の略です。+の多さがUV-Aに対する効果の高さを示し、現在では「++++」が最高値です。こちらの表現はSPFよりもざっくりとしていて以下のような効果を示しています。
PA++++ 極めて高い効果がある
PA+++ 非常に効果がある
PA++ かなり効果がある
PA+ 効果がある
日常生活で屋外で1~2時間過ごすような場面ではSPF20~30、PPA++~+++程度がおすすめとされています。
効果の高い日焼け止めをやみくもに使ってしまうと、肌に負担をかける可能性があるからです。また、日焼け止めは厚塗りをするよりも、薄めに伸ばして使い、こまめに塗り直す方が効果的です。
いかがでしたか?
これからの季節、レジャーや学校行事で屋外で過ごす時間が長くなります。美容としての日焼け防止も大切ですが、お子様も含めて健康をキープするために適切な紫外線防止を行ってくださいね。