TPPの余波でコミケがなくなる?
TPPが「コミケ」に影響?どう関係するのでしょう?
TPPの合意が発表されました。
てぃーぴぃぴー?お肉が安くなる?コメも安くなる??だったらいいかな?ぐらいにしか思っていなかった。
でも、反対する人も多いみたいだし、いったいなんだろなー?ということでさらっと調べてまとめてみた
環太平洋戦略的経済連携協定
「かんたいへいようせんりゃくてきけいざいれんけいきょうてい」?
「トランス・パシフィック・パートナーシップ」、「環太平洋パートナーシップ協定」・・・ニュースでいろいろな名前で伝えられているが、うーん。名前きいても分からん…これで皆さんが理解していると思うとちょっと落ち込むぐらいに何のことかわからない。
ということで、ウィキペディアから。
環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定 (EPA) である。
出典:wikipedia
多角的っていう言葉に何かありそうな気がしますが、とりあえず国家間でいろんなものや経済のやり取りができればいいね!ってことなのだろうか?
2005年から始まっていたのか…
環太平洋パートナーシップ(TPP)協定については,2010年3月にP4協定(環太平洋戦略的経済連携協定)参加の4カ国(シンガポール,ニュージーランド,チリ及びブルネイ)に加えて,米国,豪州,ペルー,ベトナムの8カ国で交渉が開始されました。その後,マレーシア,メキシコ,カナダ及び日本が交渉に参加し,現在は12カ国で,アジア太平洋地域において高い自由化を目標とし,非関税分野や新しい貿易課題を含む包括的な協定として交渉が行われています。
出典:外務省TPP協定交渉HP
最初に参加した4カ国(シンガポール,ニュージーランド,チリ,ブルネイ)は2005年には調印していました。
日本は2013年に正式に参加し、現在は12国間で話し合いをしています。
出典:pixabay
著作権の問題も話し合われている
経済の問題なので主に貿易関係の協定と思っていましたが著作権の問題も協議されている。
と、ここでなんだか日本の「コミケ」が問題視されているというのだ。
「コミケ」は同人誌の販売会
コミケはコミックマーケットの略称で同人誌の即売を行う場です。
同人誌っていうのはもともとは明治時代の自費出版の雑誌の事だったのですが、現在は漫画やアニメの二次創作物を小冊子にしたものを指すようになりました。
出典:pixabay
イベントとしてのコミケは1975年に第一回が開催されています。その後年々広がりを見せ近年では55万人以上を集める一大イベントになっているのです。
著作権が「非親告罪」に?
ではなぜコミケがTPPに関係するのか?って話ですが・・・
著作権は今までは実際に被害にあった人(作った人、著作権を持っている人)が相手を訴えることで始めて犯罪かどうかの裁判を起こせます。親告罪には強制わいせつ、強姦罪などがあります。
今まで親告罪だった著作権が非親告罪、つまり警察や一般の訴えで犯罪として扱われるようになる。というのが問題のようです。
出典:pixabay
コミケの経済効果は180億円?
参加費、販売、印刷費、宿泊代などなどを累計していくと一回のコミケにかかる経済効果は180億円とも言われています。
一回のコミケでの同人誌販売で数十万円を稼ぐ方もいらっしゃるようですので皆さんが騒ぎたくなる気持ちもわかりますね!
何より、お祭りって楽しいものね。無くなるのは寂しいだろうなー。
グローバル化が進む中で国家間のルール作りってもっと進むべきだと思うけれども、適用や運用ってものすごく難しいものなのだなって思う一例でした。
参考サイト:外務省
SURUGA d-labo「経済効果180億円!コミックマーケットが日本経済を救う?(2014.12.26)」