年収1千万以上の高所得者が貯蓄額が少ない?その訳とは??
貯蓄はなかなか難しい。貯蓄ゼロの世帯は約3割も!
貯蓄ってしようと思ってもなかなかできないものですよね。あともうちょっと収入があれば!と思っても入ったらやっぱり使っちゃう。
収入が多いからと言ってと貯蓄額が多いとは限らないようです。
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2人以上の世帯の金融資産平均額は1182万円
2014年11月に発表された2人以上の世帯を対象とした「家計の金融行動に関する世論調査」(調査期間2014年6-7月)によると金融資産の保有平均額は1182万円でした。
資産の内訳としては54.1%が預貯金、生命保険が18%、有価証券(株など)は16%となっています。
金融資産を持っていない世帯は30.1%
金融資産0の世帯は増加傾向にあります。収入が全くない人の52.4%は金融資産がありません。
若年層で金融資産を持っていない傾向もあり20代で41%が、30代でも34%が資産形成ができていません。
若年で所得が低かったり現在の非正規雇用の問題で30代でもなかなか預貯金できないというのは情況的に予想できますが、意外なデータも出ています。
年収1000万以上なのに資産がない世帯も
出典:「家計の金融行動に関する世論調査」
年収1000‐1200万の世帯の10.8%、1200万以上の11.8%が金融資産を持っていないと回答しています。
資産が減る原因
出典:「家計の金融行動に関する世論調査」
金融資産が減る原因の主なものは定期的な収入(給料など)が減るため預貯金を切り崩すのが主な原因です。そのほかに教育費、高額商品の購入が挙げられます。
2014年には資産が減ってしまう理由は教育費よりも高額商品の購入によるもののほうが比率が高くなっています。
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データから見えてくるもの
家計の運営がギリギリの場合「何かあったら貯蓄に頼るしかない」という思いが無意識に働き、いわゆる身の丈に合った生き方をしようとします。ですから意外と低い世帯でもコツコツと長期間にわたってためたお金が数百万になったという人もいるのです。
所得が少しずつ上がるにつれゆとりが出てきますよね。ゆとりの部分に見合った「プチ贅沢」ならばいいのですがこれが思った以上に自制をするのが難しいのかもしれません。
1000万の所得を多いと取るか少ないと取るかはその人のそれまでの生き方や価値観で違うのでしょうが、現在未婚女性が結婚相手に求める年収はの1位は500万以上、2位は400-500万)です。
1000万というのはこの意識からするとかなり高額です。
だからこそ油断が生まれて身の丈以上の暮らしになってしまい「このくらいなら」と日々の生活の中で見えない支出が重なる。結果としていつの間にか手元に現金が残らない、使ったつもりも贅沢したつもりもないのに…ということが起きてきます。
お金がすべてではないけれど収支のバランスを大切にしながら生活を楽しむ方法を考えていきたいですね。
参考資料:「家計の金融行動に関する世論調査」(2014年)金融広報中央委員会(日本銀行情報サービス局内)
お金に関するアンケート(独身男女対象)株式会社マネーフォワード