スーパー猛暑と猛暑の違い?ゲリラ豪雨にも注意を!
今年も気温37℃超のスーパー猛暑襲来!
ここ数年、雨による大きな災害のニュースが増えてきている気がします。また、地球温暖化によるものなのか、ヒートアイランド現象が原因なのかはわかりませんが、夏の暑さも半端ありません。今回は近頃ときどき耳にする「スーパー猛暑」とは何なのか?についてご説明します。
スーパー猛暑とは?
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「スーパー猛暑」という言葉がニュースで聞かれるようになったのはここ2-3年です。この言葉自体は、正式な気象用語ではありません。
気象庁が定めている気象用語で暑さに関する用語の中でその日の気温について表す正式用語は5つです。
暑さに関するもの
夏日 その日の最高気温が25℃以上
真夏日 30℃以上
猛暑 35℃以上
寒さに関するもの
冬日 その日の最低気温が0℃未満
真冬日 その日の最高気温が0℃未満
ちなみに、夜間の最低温度が25℃以上のことを
熱帯夜と呼びますが、夜間の最低温度は気象庁の正式統計項目には含まれていません。
前置きがちょっと長くなってしまいましたが、とどのつまり
「スーパー猛暑」とは、猛暑よりもスーパーな超暑い日が続きそう!ということ表したいようです。さらに具体的な気温でいうと、「最高気温37℃以上」の状態です。37℃といえば、人間の体温を上回っていますのでどれだけ暑いかがわかりますね。
2017年7月の1か月予報
7月13日発表の気象庁一か月予報によると、7月22日(土)~7月28日(金)の期間では、近畿以西で例年よりも厚くなる予想が出ています。またその翌週7月29日(土)~8月11日(金)は、沖縄で暑くなりそうです。
暑くなるとゲリラ豪雨の心配も
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朝から気温の高い状態が続くと、午後には上昇気流が起こりやすくなります。上昇気流によってできた積乱雲の下では、大気の状態が悪くなり落雷や突然の雨つまり「夕立」が起きます。スーパー猛暑によって気温が例年よりも高いと、巨大積乱雲が作られ、夕立では済まない豪雨災害につながる「ゲリラ豪雨」への警戒も必要になります。
「記録的短時間大雨情報」が出たら避難を考える
気象庁は数年に一度しか起こらないような短時間の大雨(降水量)が起きたときや起こりそうなとき(レーダーと雨量計での解析結果で大雨の危険予測が出たとき)には、各地の気象台から「記録的短時間大雨情報」を発表します。
この情報が発表されたら、その場所では通常より少し強い雨のように感じてもその近くで土砂災害が起こり得る猛烈な雨が降っているということです。地域の避難情報を確認しつつ、早めの避難、もしも非難が難しいほどの状態であれば、少しでも高いところに逃げる垂直避難(自宅から出られない場合は2階があれば2階へ、マンションであれば上の階へ上がる)をします。
熱中症対策もね!
気温37℃超ですから、もう何をしたって暑い!だから当然熱中症対策は必要なわけです。と、いうかこんな気温の日は気が付ないけど熱中症になったー…などということは若者にはありません。しかし、お年を召した方は暑さにも忍耐で乗り切ろうという気骨をお持ちのお方もいらっしゃいます。どうか、周囲が気を配って対策のお手伝いをしてあげてくださいね。
外れてほしいスーパー猛暑の予報
そんな暑さの続く予報は、できれば外れてほしいものですが、テレビの天気予報を見ても晴れの日のオレンジマークとは別にやたらに凶悪そうな赤くてギラギラ太陽の猛暑予報も各地で出ています。健康に害を及ぼすほどの暑さですので、お仕事や喫緊の用事があるとき以外は外出を控える、また、どうしてもという外出の際には必要な暑さ対策を行ってくださいね。