親子の夏休み問題 子どもたちの留守番で気を付けること
子どもたちが楽しみにしている夏やすみがもうすぐ始まります。しかし、働く保護者にとっては心配や不安も多くなります。留守番は子供たちが成長できるチャンスでもありますので、うまく利用して子供の自立につなげてみましょう。
学童保育か留守番か
学童保育の受け入れ条件は地域や学区によってまちまちです。低学年だけ受け入れている場合や保護者が短時間のパートで働いているため学童保育に通えない場合などありますよね。せめて低学年のうちは、一人で長時間の留守番は避けた方がいいでしょう。夏休み期間の子供の預け先としては、民間の保育サービスが拡充しつつあるので調べてみるといいでしょう。
学童保育に加入の子供さんでも、学齢が上がってくると一人での留守番をしたいと言い出すようになります。自立心の芽生えで、喜ばしいことですが、実際に一人で留守番ができるかどうかについては親子でしっかり話し合いましょう。
留守番に大切なルール
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子どもが一人で長時間留守番するときに最も大切なのが、ルール作りです。
このルールは大人は勉強や宿題をきちんとやることだと思いがちです。もちろん学習時間の確保は大切ですが、現代においては子供が自分で安全確保をすることにもっと目を向けるべきでしょう。それでは、お留守番ルールの注意点について説明していきます。
子どもが安全に過ごすために必要なルール
生活上の危険、大人が当たり前だと思っていることを子供はまだ知りません。そこで、「やっていいこと・だめなこと」を確認していきます。
●台所の使い方(火の始末や水道の使い方)
キッチンでの調理は低学年では避けたいものですが、年齢が上がってきたら調理の練習も兼ねることができます。普段からお手伝いをさせておき、年齢に合わせて電子レンジ・包丁など使っていいものの具体例を挙げて子どもたちとルール作りをしていきます。
●鍵は常にかけておくこと
カギは子どもが出かけるときだけではなく常に施錠するようにしておきます。子供が自宅にいる間に不審者侵入がないとは言えません。また、出かけてもいい時間もきちんと取り決めて、友達を勝手に自宅に上げない、親の許可なくよそのお宅に上がらないなど、社会的なルールも教えてあげましょう。
●自宅の電話ルール
自宅にはさまざまな電話がかかってきます。ほとんどがセールスや必要な電話でしょうが、子どもが出ても対応ができるわけではありません。子供が出て日中は親が留守にする家であることが情報として洩れることが危険です。保護者との連絡のために自宅の電話を使うという場合には、ナンバーディスプレイ機能・留守電機能で電話の相手がわかった後に受けるようにするといいでしょう。
●保護者との連絡手段と緊急時にだれに連絡するか
子どもたちが困ったときにだれに連絡をするのかを決めておきます。保護者の携帯電話が一番いいかもしれませんが、働く保護者がすぐに電話に出られる環境とは限りません。その場合、信頼できる人に事情を話し子どもの緊急連絡先にするなど対策を取り、「本当に困ったときには○○さんに電話をする」ように伝えましょう。
また、保護者も手が空いたら、子どもの様子を確認する電話をするようにしましょう。
留守番の練習は夏休み前に
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留守番はルールを決めればすぐにできるようになるわけではありません。学校が休みの日に短時間の留守番から練習をしてみます。少しずつ時間を延ばして、お昼ご飯なども一人で食べる機会を作ってもいいかもしれません。きちんとルールを守って留守番ができればほめてあげてくださいね!
宿題が遅れるようなら、帰宅後や週末に保護者が学習内容のチェックをしてフォローしてあげてください。子どもが一人安全に過ごすことができれば親の働き方も広がってきます。子供の成長を確認しながら、ルールは安全を守るために必要なものであることをきちんと説明し、子どもができることは信頼して任せる、学習も大切ですが将来的に生きる力を育てているのだと思い親子で乗り切りましょう。