にゃんこが持っている人に影響を及ぼすアレルゲンは猫の唾液や皮脂腺から分泌される「Fel d 1」というタンパク質です。この「Fel d 1」の他にも「Fel d 2」、「Fel d 3」「Fel d 4」「cat IgA」というタンパク質も猫アレルギーの原因ですが、特に「Fel d 1」「Fel d 4」が猫アレルギーに重要なタンパク質だそうです。
アレルギー物質の少ない猫「サイベリアン」
出典:wikipedia
2002年にサイベリアンと雑種の猫の「Fel d 1」を計測したところサイベリアンで206μg/g、雑種の猫の最高値で62813μg/gという結果が出たためサイベリアンはアレルゲンが少ないと注目されました。
しかしサンプルが計6匹と少ないのでデータとしては信用ができるかどうかは疑問が残っていました。
2009年に本格調査
そこで2009年アメリカの非営利団体が数百頭のサイベリアンの唾液中のFel d 1濃度を測定、その結果50%のサイベリアンはミックス猫よりもFel d 1濃度が低いとの結果が出たのです。が、一方で残りの50%は雑種と同じくらいか、中には雑種よりも高い数値がでたサイベリアンも存在することが判明。つまりサイベリアンのFel d 1の値は低めですがその猫その猫で個体差があるのです。