認知症予防はお口の健康から!「歯のない人は認知症になりやすい」!!
お口の健康をキープすれば認知症リスクを下げられる!
高齢化社会です。それ自体は悪い事ではないですよね。家族、両親にもいつまでも元気でいてほしいものです。
歳をとると少し記憶力が下がるのはしようがありませんが、家族を忘れたり記憶が抜け落ちる両親を見るのはつらいでしょうね。
歯科大の追跡調査の結果歯の数をキープすることで認知症になりにくいことが分かりました。
出典:pixabay
歯のない人は認知症になりやすい?
昔から歯のない人は認知症になりやすい、という通説はありました。しかし、歯がないから認知症になったのか、認知症になったから歯の管理がおろそかになり歯を失ったのか?は分かっていませんでした。
追跡調査をすることで歯を失った人が認知症になりやすかったり転倒事故を起こしやすいことが判明しました。
調査方法
認知症の認定を受けていない65歳以上の方4425人を歯の数で4つのグループに分けます。
・歯の数20本以上
・19本以下
・歯はほとんどないが義歯を使用
・歯がほとんどない人(対策なし)
4年後に認知症や要介護認定を受けているかどうかを調査した結果
●歯がほとんどない人は20本以上ある人に比べて1.85倍認知症になりやすい
●歯はないが義歯を使っている人と20本以上歯がある人の差は1.09倍
歯を失うことで認知症のリスクが高くなるのですが、適切な義歯の利用でそのリスクは4割程度抑制できます。
出典:2013年3月27日-日本歯科医師会「社会保障制度改革国民会議 提出資料」
要介護認定と歯の数の関係
認知症の調査と同じ人を・20本以上(義歯も含める)・19本以下に分けて調査すると20本以上の人に比べて19本以下の人は要介護認定を受けるリスクが1.21倍高いというデータも出ています。
転倒リスクについてもはが20本以上の人より19本以下の人は2.5倍も高くなります。
歯を失う原因は虫歯と歯周病
歯が抜けてしまう原因は虫歯、歯周病ですが現在は虫歯よりも歯周病が原因で歯が抜けてしまう傾向が高くなっています。
歯磨きなどの生活習慣で歯周病予防をしながら、残念ながら抜けてしまった場合はインプラントや部分入れ歯など適切な処置をすることで健康寿命(日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる)を上げていきたいですね!
自分たちにはまだまだ先の話ですが、ご両親が健在な方は高機能歯ブラシのプレゼントも検討してみましょう!!
参考:2013年 社会保障制度改革国民会議 日本歯科医師会資料