出会い系が合理的、もはや仕事!NY女子コンカツ事情
NYのキャリアガール事情
日本でもアメリカでも、こんなに素敵な独身女性が沢山いるのに、
どうして“普通”の独身男性さえいないの!?
という女性たちの嘆きは共通。
ニューヨークでも結婚を前提とした「カジュアルな関係ではなく、コミットメントする関係」を探しているという、いわゆる「婚活中」の女性は多いのです。
結婚を考え始めた時に一番大切なことは、出会うお相手選び。この先数年はまだまだ遊びたい!という男性よりも、そろそろ落ち着きたい…と思っている誠実な男性と出会うことですよね。
職場などで自然な出会いがない、というニューヨークの女性がお相手を探す時、最も望ましいとされているのが「紹介」のようです。共通の知人のパーティというのは出会いの定番。またアメリカでは「合コン」という概念がないので、彼女たちがこなすのは「ブラインドデート」と呼ばれるもの。これは見知らぬ男女が、共通の知人の、「この二人は絶対合うはず!」というセッティングによって二人を引き合わせるのです。
知人のパーティというのは、共通の知り合いがいる点で安心感がありますし、合コンのような男女間の出会いだけでなく、ビジネスや同性同士の交流にも活用されます。
ブラインドデートの場合は、基本的に双方とも真剣に付き合える相手を探している、という前提なので、日本のお見合いをカジュアルにした感じと言うとイメージしやすいかもしれません。これによりお付き合いを始めるカップルも多いようですが、中には相手が気に入らなかった場合や、自身は気に入ったのに相手から断られてしまった場合、怒りの矛先が知人に向かってしまうなどのトラブルになることもあるようです。日本の合コンのように、数人の中に自分に合う人いるかも?と期待して出かけて他の女性と牽制し合うよりも、信頼出来る知人がこの人なら!と押す相手と一対一で会う方が効率良いというのがアメリカ人流なのかもしれません。
また週末に通う教会やセネガー(ユダヤ教の教会)で出会ったり、紹介してもらうことも多いようです。
そもそもお見合い紹介所のようなサービスがメジャーでないアメリカ。どう頑張っても全然出会いがない!となると
オンラインデートや、スピードデートと呼ばれる、見知らぬ複数の男女が集まって数分ずつ話すことができるサービス
を利用する女性も少なくないようです。
アメリカでは日本よりもオンラインデーティングに対する抵抗は少ないようですが、それでも一般的なサイトは出会いを提供するためのもので、特に結婚相手を探すためのサービスではないので、信頼できる相手をみつけるのは大変です。
オンラインデーティングで毎週新しい相手2、3人と会っていた知人女性がいましたが、
まるで「第二の仕事」と言えるほどエネルギーを費やしていました。
さらに、実際会ってやりとりをしても、すぐ相手が消えてしまうことも珍しくないようで、はっきりしとした目的意識と忍耐力が求められます。
私の周囲でも、結婚を前提とした出会いを探している女性は多いのですが、その中で最近結婚に至ったのは三人。うち二人は大学時代の同級生とゴールインしたネイティブニューヨーカーで、残る一人は、「第二の仕事」のようにオンラインやスピードデートをこなしていた日本人女性。
大学時代の同級生と結婚、というのは優秀で誠実な男性と結婚する最も有効な手段というのは、ニューヨークでも定説。アラフォーになって、ああ学生時代のあの彼と結婚していれば!という女性、私の周りにも少なくありません。
そんな機会を逃した女性たちに待っているのが、世界中から集まった美女たちとの数少ない誠実な独身男性の奪り合い。
そんな戦いを経て 、婚活に全てを捧げていた日本人の彼女がみつけたのは、10歳近く年下の優秀で優しい、彼女にぴったりの相手でした。
彼女の場合、年齢は「生きていれば良い」と不問。バツイチも問題なし。自分も働くので、給料が安いのも受け入れる。
条件を絞り込まず、とにかく数多くの人と会っていました。どんな時でも貫いたのは、誠実に付き合うつもりがなさそうな男性は、どんなに条件が良くてもすぐに切っていたこと。一人の相手に入れ込みすぎないこと。これで時間を無駄にすることなく、可能性があるより多くの男性と会うことを心がけていたようです。
多くの相手と会う中で、優先順位がよりクリアになり、相手に求めすぎなくなったことも勝因となったよう。
年下の相手は、優秀であるものの、身の回りのケアをするのが苦手でだらしない部分もある人だったようです。そこで敬遠する女性も多いところを、彼女は一切否定することなく丸ごと受け入れました。また彼が子供はいらない、と思っていたことも年齢差を意識せずにいられた要因のようです。さらに会う度に彼の出身地の手料理を振る舞っていたのも、相手に結婚を意識させたのでしょう。
数打ちゃ当たる、ではないですが、これ!という人に出会うまでひたすら諦めずに色々な人と会い続ける、というのがアメリカでも日本でも共通する婚活の神髄と言えるのかもしれませんね。
-
-
TEXT BY 白石里美
ニューヨーク在住のライター・翻訳家・米国ホリスティックヘルスカウンセラー。最新のデトックス・ウェルネス・ホリスティックヘルス事情に精通。ウェブ媒体を中心にライフスタイル・ヘルス&ビューティ・女性のキャリア関係の執筆業と、ニューヨーク最新情報を提供するリサーチ、コンサルティング業を営み中。 ニューヨークワーキングママ生活を綴るブログ更新中。Facebook