男の世界に進出する女性たちをひとくくりにする言葉のセンスに疑問を感じる
けんせつ小町、ドボジョ、トラガールって言葉知ってる?
「〇〇女(子)」一時ほどのブームではないがまだまだいろんなところでひとくくりにする言葉を耳にする。
あの、グループに分ける言葉には功罪があると思うのです。
ブームの火つけはやっぱり「リケジョ」
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理系の女性研究者は当然昔っから数は多くなかったがいたはず。キュリー夫人もリケジョだね!
この言葉ができたときは羨望の的のように扱われ、テレビなどではちょっと賢そうな女の子たちが「将来は研究者に!」という夢を語っていた。
リケジョも今となってはちょっとダーティーなイメージがついてしまったが、この言葉ができたあたりから男性世界に浸出する女性たちをくくるようになった気がするのだ。
ドボジョ
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ドボジョとは土木業界で働く女性たちの事です。
少女漫画にもなっているのでご存知の方も多いですよね。まあ、マンガの内容は普通の少女漫画にありがちな感じでしたし、言葉だけ先行した感はありますけど、響きにインパクトがあるので記憶に残りやすかったでしょうね。
トラガール
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「カープ女子」よろしく阪神ファンの女子かと思いきや!!「トラック乗ってるガール」つまり運送関係で特に大型トラックで長距離ドライバーだけでなく、宅配をしている女性も、とにかくトラックに乗る仕事をする女性の事です。
けんせつ小町

はい、わかりやすい!建設業界で働く女性です。
ドボジョとどこが違うか?より現場に近いのがドボジョ、けんせつ小町は建築関係、設計などに従事する人です。
ちなみに測量の分野で働く女性はけんせつ小町に分類されるのだそうな。
ギョーカイがバックについてる…
ドボジョは土木学会が、けんせつ小町は建設業連合会、そしてトラガールなんて国土交通省がバックアップしているんですよ。
で、どの業界も何気に人材不足の匂いが…
おじさんたちが寄ってたかってうちわで盛り上がっているイメージがちらついてしようがない。
で、センスの無さがにじみ出ている。
イメージアップになってるのかな?
言葉を作ってしまうとなんとなく存在感が出てしまうけど、言葉のイメージだけでは問題は解決されない。
それなりに女性を意識はしているのも事実だろうけど、「うえ」がそれを考えて現場に押し付けられるだけでは受け入れる職場男性も、やる気を持って業界に入ってくる女性も疲弊するだけなのだ。
それでも少しずつ前に進めるしかないけどね。実勢に会っていない言葉を考えて宣伝に使うよりももっと切実に女性が働く意味を考えるべきだと思うのだ。