都会のカラスが減っている
カラスには2種類いる。見分け方知ってます?
一時カラスのごみ荒らしが社会問題化した時期があったが、最近は報道されることが少ない。
どうなっているのかなーっと思って調べたら環境対策によってカラスの数は平成13年と比べて半分以下になっていた。
東京都のカラス対策は平成13年から開始
東京都の環境局は増えたカラスによる被害を減らすために都市部を中心としてカラスの被害対策に取り組んでいます。
捕獲・巣の撤去・またごみ処理対策・えさやり禁止でどんどん減少しました。
カラスの生息数の推移グラフ
出典:東京都観光局HP
昨年度の生息数は約15,000羽対策前の6割程度減少しています。
カラス捕獲数のグラフ
出典:東京都観光局HP
減少に伴って捕獲数も減っているのかと思いきや、減少数の割合には呼応していないので観光局の方が頑張ってるんだなーなんて思います。
ハシブトガラスとハシボソガラス
あ!ワタシが言いたかったのはカラスの生息数じゃないんだった!日本にいるカラスの種類のおはなし。
カケスやカササギもカラスの仲間なのですが身近にいる真っ黒いカラスは実は2種類いるって知ってます?
都会に多いのがハシブトガラス
出典:wikipedia
街中で見かけるカラスのほとんどがハシブトガラスです。
「カーカー」と鳴いて街中や公園などに巣を作って暮らします。
なんでも食べる雑食性でお肉も大好き!なんですよ!
ただ生息地域は日本をはじめ東南アジアなので種としては思ったよりも狭い範囲にしかいないんですね。
田舎にいるのがハシボソガラス
出典:flickr Toshihiro Gamo
田舎にいるカラスが全部ハシボソということではないのですが、田んぼや農耕地の近くの林で暮らします。
ハシブトガラスと同じ雑食ですが、植物性のものも結構好みハシブトよりヘルシー志向なんです。
こいつの鳴き声ですが調べると「がーがー」と表現されていますが、ワタシに言わせると「ギャー」、「ギエー」ともうちょい不気味な感じが漂います。
見た目のちがい
二つのカラスの違いとして
・大きさ(ハシブトのほうが大きい)
・くちばしの太さ(それぞれの名前の通り)
・頭の形(ハシブトはおでこが出ている)
と、紹介されますが2つ並んでいることがほとんどないし、上に掲載した画像を見てもらっても違いは、わからないですよね。
歩き方で見分けられる
簡単に見分ける方法が一つありますよ!歩き方です。
ちょんちょんはねて移動するのがハシブトガラス、テケテケ走るのがハシボソガラスです。
また、食べ物を持って帰って食べようとするお行儀のいいのがハシブトガラス、周りを気にしながらもその場でついばむのがハシボソガラスです。(ハシブトも大きくて運べないものはその場で食べることがあります)
出典:flickr Toshihiro Gamo
都会のカラス、皆さんにご迷惑かけてるかもしれないけど彼らの行動はよく見るとかなりおもろい。
小首かしげて考える、人間にビビる癖にちょっかい出してくる、人間の行動を観察しながら自分の行動を決めている。
余裕のある時には観察してみてくださいね。
違いが分かったところで全く生活には影響ないね。
牧歌的、これぞ日本の田園風景という場所に構えた自宅の近所で最近ハシボソガラスを見ないなー、と思って。
ハシブトのほうが生命力強そうだし体格差もあるのでハシブトが縄張りを広げたことでハシボソがより山のほうに引っ込んだのかもしれない。
今までいたものを見かけなくなるっていうのはどんなものであれちょっと寂しいものだよ。