秋の学校行事「文化祭」その目的は学習指導要領に記載されていた!
秋の学校行事「文化祭」のヒミツを教えちゃいます♪
2学期は学校行事が多い季節です。その学校行事の中でも最も華やかで子供たちが楽しみにしているのが「文化祭」「運動会」の2つです。しかし、運動会は春に行う学校も増えてきたため、現在では秋の学校行事の花形といえば、文化祭になるでしょう。文化祭はただ単に、お祭りとして楽しむ行事ではないということをご存知ですか?今回は、文化祭の教育目的についてご紹介します。
学習指導要項で決められた目的
文部科学省の学習指導要項では教科ごとの目標や大まかな教育内容が定められており、学校はこの学習指導要項に沿った指導を行うことで全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようになっています。
学習指導要項では、学校行事についても目標を設定しています。その中で文化祭の目標は大きく3つあります。
1.人間関係を上手く形成すること。
2.集団生活で、所属しているという実感や連帯を深めること。
3.公共の精神を培ってより良い学校生活を築くこと。
文化祭の準備や当日の発表を楽しみながら、お友達とより仲良くなること、よその人とも交流をすすめ、学校生活を充実していこうね!ということでしょうね。
出典:写真AC
文化祭は正規の授業
文化祭は正規の教育課程ですので、児童の履修(出席)が義務づけられています。準備も含めて出席が義務付けられているため、強化ではないからとお休みをすると「欠席」としてカウントされます。
文化祭はいつごろから学校行事に?
文化祭自体の歴史は意外に古く、大学での学園祭は戦前から行われていました。現在記録に残っている日本最古の大学祭と呼べる行事は、東京外国語大学の外語祭の前進「講演会」です。1900年に英語劇が披露されたとの記録があります。
東京農業大学の収穫祭はこれまでに120回以上、東京大学の五月祭は今年で90回目が行われました。
しかし、小学校や中学校の文化祭は戦後に広まったものとされここまでの歴史はありません。
文化祭はどうして秋に?
秋開催になった理由としては、
・文化の日(11月3日)と近い
・秋は天候が良い
・ある程度人間関係が形成された後に準備をする方が子供たちの結束が強まる
などが挙げられています。
しかし、文化祭が秋に行われる明確な理由はありません。一部の高校では、大学受験に向けて準備をしなければいけないなどの理由から春に開催する学校も増えてきています。
また、近年では近隣住民や学生同士のトラブルを防ぐためと不審者対策のために、学校関係者やその家族の入場しか認めない学校も増えてきています。
文化祭では、子供たちの成長や日頃とは違う姿を見ることができますよね。親として、教育目的のお祭りであることを理解して参加をすればまた違った見方もできそうですよ!今年は、視点を変えて親子で文化祭に望んでみてくださいね。