七五三の子供の着物、産着があれば使いまわせるって知ってる?
お宮参りの着物をちょこっと細工して、七五三にも使ってみましょう
七五三は子供の成長をお祝いする日本伝統のイベントです。最近では写真屋さんで前撮りをする方が増えていますが、お参りの時にお衣装どうしていますか?七五三の衣装、3歳と5歳のお祝いでは赤ちゃんの時のお宮参りがあれば使いまわせるって知っていますか?今回は、初宮参りの衣装を七五三の衣装として使うときのアレンジ法をご紹介します。
お宮参りとお祝い着
お宮参りは初宮参りとも呼ばれ、赤ちゃんが生まれて初めて地元の神社にお参りをする日本古来の行事です。
お宮参りは以前は生まれてひと月程度でお参りをしていましたが、現在ではひと月から100日程度の幅をもって赤ちゃんの体調や、天気、大安など暦を見て適当な時期にお参りをする人が増えています。
お宮参りの時には赤ちゃんもママもおめかしをしてお出かけします。昔ながらの着物のお祝い着だけでなくベビードレスでお参りをする方もたくさんいらっしゃいます。
着物のお祝い着の場合、お宮参りの時には赤ちゃんに着せるのではなく、お母さんに抱っこされた赤ちゃんの上から被せています。また、地方によってはお祝い着と一緒によだれかけや頭巾を一緒に被せる風習もあります。

さて、このお祝い着をお宮参りだけではなく3歳くらいまでは、普通の着物としてお子さんにお祝いのお召し物として着せてあげることができるのをご存知ですか?
七五三にも使えるお祝い着
ちょっと細工をすると七五三のお衣装に使いまわしができるのでご紹介します。
七五三で使いたい場合、とりあえずお祝い着を普通の着物の様に着せてあげてみてください。袖の長さがちょうどよければそのまま使えます。ただ、袖が手よりも長くて先が出ない場合は肩揚げが必要です。肩揚げはまず、肩のところをつまんでちょうどよい長さにします。その幅に袖の縫い目に平行に方の折り目から背中と胸側に数センチずつ、目立たない色の糸で縫います。
次に腰揚げで、着物の長さを慎重に合わせます。着せてみてウエストのラインで縦にタックをとるように折り、お子さんのくるぶしあたりの長さになるように調節します。つまんだ幅で着物の端から端まで一直線に縫ってあげれば完成です。

こちらの写真では帯をつけていますが、3歳の場合着物を羽織らせて被布(袖のないちゃんちゃんこのような着物)をお祝い着の上から着せるだけですので腰上げは少々縫い目が粗くても大丈夫です。
レトロな着物でも楽しめる七五三
お母さまが昔北お祝い着や、おばあさまの古い子どもの頃の着物が残っている場合、人とは違う趣のある七五三の写真が取れます。また、骨董店や和服の古着屋でも子供用の小さな着物はあまり需要がないためか安価で販売されている場合もあります。
古いリサイクル着物でちょっと変わった、七五三の写真もいいものですよ!

着物はそのサイズがお子様より大きい場合は、肩揚げと腰揚げをすれば着られるようになるのがいいところです。
また、親子2代で着られるのもうれしいですよね。3歳を迎えるお子さんがいらっしゃる方は、お祝い着でお子様の成長をお祝いしてみてはいかがでしょうか?