情緒たっぷり♡線香花火を楽しむ!東西で違う?超高級国産品も!
夏の線香花火でムードを盛り上げてみよう!美しい火花の秘密とは?
夏といえば花火!花火大会で大きな夜空の芸術を楽しむのも素晴らしいけど、バーベキューやちょっとした野外のリクリエーションで手持ち花火に興じるのも素敵ですよね。
さて、今回は日本の手持ち花火の定番、線香花火についてご紹介します。
東日本と西日本で違う線香花火!
火球からチラチラと飛ぶ線のような炎、そして最後はポトリと落ちてしまう線香花火ですが、東日本と西日本で全く違うのをご存知ですか?
東日本で線香花火といえば和紙の先に火薬をのせてこより状に包まれており、「長手」と呼ばれます。一方西日本の線香花火は藁の先に、黒色火薬がむき出しの状態で付着しており「すぼ」と呼ばれます。
先にできたのが「すぼ」で、こちらの花火は香炉に立てても得る様子を楽しんだため線香花火と呼ばれるようになったといいます。
その後江戸時代に全国に広まった際に、わらの入りにくい江戸ではこよりに巻いた「長手」が作られこちらは、手にもって垂らして鑑賞するスタイルが一般的になりました。
線香花火の仕組とは?東大と日仏研究チームが解明!
出典:pixabay
線香花火特有の美しさはほそーい火花が伸びてぱちぱちとはじける様子ですよね。この仕組みは長らく不明だったのだとか!
ところがこのぱちぱちの仕組みを近年東京大学の大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻、井上 智博特任准教授が解明したそうですよ!井上先生はロケットの研究をしているそうなのですが、ロケットの燃料でも起きる「液体微粒化現象」が線香花火でも起きていることを突き止めたようです。
線香花火では中心の火の玉の中にできた気泡がはじけ、小さな火の玉が次々に飛散します。この小さな火の玉が空気中の酸素に触れると加熱さらに内部に気泡ができはじける現象が連続的に起きます。
その火の様子を人が見る時、見えた日の軌跡が残像となって火花が枝分かれしたように見えているのだそうですよ!
しかし、線香花火の火花が柳のような軌跡を描く仕組みはまだわかっていないらしくさらに研究が進められているようです。
きれいならいいじゃん…なんて思っていましたが、そんなことを言われると改めて線香花火をじっと眺めたくなりますよね!
現在販売されている線香花火はほとんどが中国製
現在花火のセットに入っているもの、単品で売られているものを含め線香花火のほとんどは中国製、国産線香花火のシェアは市場のわずか0.1%。しかありません。しかも日本で線香花火を製造している生産者は3社しかありません。
自分だけの線香花火が作れる体験ができる!
福岡県みやま市にある筒井時正玩具花火製造所では、線香花火作りが体験できる「花火ギャラリー」が2014年に自社の工場敷地内に完成しました。
こちらではこよりに火薬を包んで作る「長手」の作成体験ができますよ!
ワークショップの詳細はこちら!
http://tsutsuitokimasa.jp/workshop
筒井時正玩具花火製造所(株)はこちら!
Amazonで国産線香花火を手に入れよう!
日本の線香花火の特徴は火花の繊細さです。この貴重な国産線香花火をAmazonで入手することが可能ですよ!
超高級な線香花火はなんと40本、和ろうそくも付いて1万円!手持ち部分が花弁のようになっていて、全買いが一つのお花のようになっています。湿気に強い霧箱入りですので、火のツキが悪い!なんてこともなさそうですね!
また、同じく国内で線香花火を作っているメーカー長崎県の花火の立岩商店さんでは、西日本の線香花火「すぼ」と東日本の「長手」をセットにした線香花火が販売されています。
燃え方、持った感じの違いを情緒たっぷりに感じられそうですね!
いかがでしたか?線香花火の燃える様子は幻想的でとってもムーディー♡カップルで楽しむアイテムとしても夏の夜に楽しめそうです。ちょっとおしゃれに浴衣を着て二人で寄り添えばいい感じにゆっくり話ができそうですね!
またお子さんに、花火が燃えるしくみウンチクを話しながら楽しむと夏休みの自由研究のネタとしてもよさそうです。日本の夏の風物詩、花火を地味に堪能できる線香花火、ぜひ今年は国産品をゲットしてみて!