紅葉狩りの始まりと楽しみ方-長野県戸隠「紅葉狩り伝説」とは？

長野県戸隠には紅葉狩り伝説があります！ 秋らしくなってきました。外を歩くと気持ちよく、夜にはツキも美しく感じる季節です。そうすると聞こえ始めるのが、紅葉情報ですよね。今回は紅葉を楽しむイベント「紅葉狩り」の始まりと伝説の地、戸隠でのイベントをご紹介します。

紅葉狩りの始まり 「紅葉狩り」と呼ばれる、紅葉を鑑賞して楽しむ習慣は平安時代に始まったといわれています。このころには、京都を中心に多くの落葉樹が植樹されました。「紅葉狩り」とは紅葉の木を実際に折ったりして手に入れることではなく、鑑賞することを意味しますよ！

能「紅葉狩」は鬼女が出てくるらしい！

紅葉狩りは日本の伝統芸能の「能」の演目にもあります。能と言われると、歌舞伎よりももう一段階敷居が高いイメージがありますが、素人でも楽しみやすい演目もあるんです。
その一つが、「紅葉狩」です。物語の舞台は平安時代の信濃の国戸隠（現在の長野県戸隠）、美しい女性の一行が紅葉見物に来たところに武将である平 維茂が鹿狩りにやってきます。そこで美女に誘われ一緒に宴会をすることに…実はこの美女の正体が鬼で、平 維茂が胎児をするという古典的なストーリーなのですが、楽しげな宴会の様子からの大立ち回りもあるので初心者でも楽しめる演目ですよ！

鬼女紅葉祭りに行ってみよう！

戸隠では毎年10月に「鬼女紅葉祭り」が開催されています。先ほど紹介した「紅葉狩」の謡曲が披露されるイベントがあったり、鬼女が潜んでいた史跡「岩屋」も見ることができますよ！また、戸隠神社など紅葉が美しいスポットもたくさんありますので、たまにはちょっと遠出をしてのんびりと紅葉狩りをしてみるのもいいですね！


鬼女紅葉祭り詳細
【開催日】2017年10月22日（日）※例年10月中旬の日曜日に開催されています
【場　所】戸隠荒倉キャンプ場
【問合せ】戸隠観光情報センター　026-254-2888
【アクセス】東京駅長野駅までは東北新幹線で1時間25分、長野駅からバスなら1時間、レンタカーなら30分ほどで戸隠に到着。
戸隠観光ホームページ：http://www.togakushi-21.jp/

東京から2時間ちょっとで行ける距離ですのでその気になれば日帰りでも！また、おいしいお蕎麦や長野のグルメを堪能するなら一泊して紅葉を鑑賞するのもいいですよね！美しい紅葉を見るだけでも楽しめますが、そこにストーリーが加わればより自然の美しさの奥に怪しさを感じて堪能できます。ぜひ、今年は伝説が残る戸隠で紅葉狩りをしてみてください。