こどもの日は日本の祝日です。はじまりは、五節句のひとつ「端午の節句」。はじめという意味の「端」うまの日の「午」で端午で中国で始まったといわれます。日本では、奈良時代以降、午を「ご」と読むことから5月5日が端午の節句として定着したようです。
端午の節句は古くからのお祝い事なので、伝統的な食べ物がいくつかあります。この記事では伝統的な食べ物の由来と、今の子供たちに人気の食べ物をご紹介しましょう。
粽を食べる習慣は、中国で始まったようです。中国の詩人の命日が端午の節句と重なっており、そのお供えとして食べ始められました。また、気温が上昇し病気が増え始めるのが端午の節句ごろ。この時期に厄除けの意味合いで、蛇に見立てたちまきを食べたとの説があります。
柏餅も粽と同じくらい、有名なこどもの日のお菓子です。柏の葉は新芽が出るまで元の葉が落ちず、新芽が成長して初めて落葉します。そのことから、親が子を見守る象徴とされました。こどもの日にぴったりなお菓子です。
草餅はよもぎを練りこんだ餅に案を包んだお菓子。よもぎには殺菌作用があり、昔から邪気を払ってくれる薬草として身近にある植物です。草餅を食べることで、子供を厄災から守る願いが込められています。
鹿児島や高知などではこどもの日にかつおを食べる習慣があります。この地方では、3~5月にかけてがかつおの旬に当たります。上りガツオが摂れる時期であることと、かつおを「勝男」とごろ合わせをして、男の子の成長を祈って食べます。
最近ではこどもの日に食べる食べ物はケーキが一番人気。和のスイーツよりも食べなれて、コンビニなどでも販売される洋菓子やケーキのほうが、こどもたちの好みに合うのかもしれませんね。
どんな食べ物であれ、子供の健やかな成長を願うのは大人たち共通の願いです。伝統的な食べ物の由来を語り合いながらでもいいですし、お子さんの大好きなケーキを買って着て召し上がるのもいい。楽しい笑顔があふれるこどもの日を迎えてくださいね。
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