イケメン妄想カフェデート☆
イケメン評論家の内藤みかさんがお送りするイケメンエッセイ。今回は「イケメン妄想デートストーリー」
イケメン評論家&作家の内藤みかが毎週お送りするイケメンエッセイ。週替わりの今回のテーマは「イケメン妄想デートストーリー」です。
「イケメンとカフェに行きたい! でも、どうしても誘えない!」
そういう相談をたくさんされます。
ホテルよりずっと誘いやすいじゃん、と友達に突っ込んだら、はじめの一歩だからこそ緊張するんだ、と返されました。
たしかに。
カフェといっても、立派なデートです。
なにしろ2人きりです。
イケメンと2人きりでお茶なんてできない!と、多くのかたが言います。
というわけで、今回の妄想デートスポットは「カフェ」!。
イケメンとお茶を飲んだら、どうなっちゃうんでしょう……!?
では妄想ワールドに足を踏み込んでみましょう……!
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「……何にする?」
彼にそう聞かれて、私はアップルティー、と小さい声で答えた。
緊張して、うまく、声が出ない。
「あ、それおいしそうだね」
彼の優しい声が、目の前から聞こえてくる。
初めての、ふたりだけの、カフェ。
彼は、私のことだけを見つめてくれている。
「僕も、同じのにするよ」
おそるおそる顔を上げた私の目と、彼の優しい瞳とがぶつかった。
真っ正面から、私をじっと、見つめてる。
ドキドキして、呼吸が速くなる。
緊張しすぎて、お茶が、うまく喉を通らない。
口の中は乾いているのに。
彼に見つめられながらお茶を飲むのが、こんなにも、難しいなんて。
「飲まないの?」
見ると、彼のカップの中はもう、半分くらい減っている。
いつのまに飲んだのだろう。
全然気がつかなかった。
彼は緊張していないのかな? と、淋しくなる。
お茶を飲み干さないで、と、心の中で願う。
だって、飲んでしまったら「じゃあ、これで」と彼が、席を立ってしまうかもしれないから……。
「ふたりでお茶するなんて、初めてだね」
そう言うと、
「そうだっけ?」
と首をかしげられた。
いろんな女の子とお茶をしているから、私とお茶したかしてないかなんて、おぼえていないのかもしれない。
現実に一気に引き戻されそうになる。
「そうだね。お茶は初めてかも」
彼は私に笑いかけた。
「最近よくやりとりしてるから、お茶もしてるような気がしてた」
優しい彼の笑顔を今、私、ひとりじめしてる。
それだけで、うれしくて、溶けそうになる。
「いい店だね。またここに行こう」
帰りがけに、彼が微笑んだ。
また会ってくれるのかもしれない。
私は彼の瞳を見つめ返しながら「うん」とうなずいた。
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いかがだったでしょうか。
イケメンとのカフェタイムは、見つめ合う瞬間こそがクライマックスだってことが、おわかりになったかと思います☆
イケメンの瞳が、自分だけをとらえてくれるのって、うれしいですよね……!
きっと忘れられない、甘~い時間になると思います。
そういえば、私も、初めてイケメンとふたりでお茶をした時のことは、今でもおぼえています。カフェでケーキを頼んだものの、緊張して、何もお話できなくて、食欲も出なくて、ケーキに手をつけることができなかったんです。
どのイケメンさんとも、初めて2人でカフェやお食事に行く時は、やっぱりいまだに緊張します。でもその緊張すらも楽しんでいます。心臓がドキドキするくらいステキな人と出会えるのって、いいもんですよね♪
みなさんも、イケメンさんとカフェに行くようなことがあったら、ぜひ、彼の目を見てお話してみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです!
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作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
「内藤みかのイケメンブログ」
http://ameblo.jp/micanaitoh/