ハロウィンってどんなお祭り?
もうすぐハロウィン!ただの仮装パーティーではないようだ!!
さて、街はハロウィンイベントに向けてお店のディスプレイも商品もオレンジと黒だらけです。
ワタシの記憶では15年前には日本では言葉は聞いたことがあっても今ほどお祭り騒ぎではなかった。
本格的に仮装の人たちが街で繰り出し始めたのもここ数年という感じだ。(それも都会の一部の人のような気がするが…)
と、いうことで何となくメジャーになっているハロウィンだがいったいどんなお祭りなのか、知ってる?
もともとはケルト人のお祭り
ハロウィンの始まりはケルト人の収穫を感謝し悪霊を追い払うお祭りだったといわれます。
ケルト人って時々歴史の中に出てきますが紀元前1500年くらいに中央アジアからヨーロッパに渡ったといわれる民族です。
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紀元前400年には諸国に広がり古代ローマ人からは一部のケルト民族はガリア人とも呼ばれています。
古い時代に馬車を使っていたので当時は脅威だったでしょうね。
話を戻して、このハロウィンが中世にはヨーロッパに、そして19世紀初めにアメリカに伝えられました。
本格的にアメリカで定着したのはアイルランド、スコットランド系の移民が本格的にアメリカに移住し始めた19世紀半ばから20世紀にかけてです。
アメリカでのハロウィン
アメリカでは現在は宗教的な意味合いはなくなっており、単にお祭りとして主に子供たちから若い人たちのパーティーとして楽しまれています。
これは、別のお祭り「万聖節」とくっついたことにもよるようです。
万聖節って?
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万聖節は11月1日で「諸聖人の日」というカトリック教会のお祝いの日です。
この日にはカトリックのために命を落とした人たち(聖人、殉教者)にお祈りを捧げます。
一部のカトリックの人たちにとってはとっても大切な日で必ずミサをしていました。
すべての(ALL)聖人(HALLOWS―神聖なものという意味)で万聖節です。うーん海外のお祭り漢字あてるとパッと見わかんないよね。
なぜお化け?

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10月31日はケルト人の一年の終わりとされこの日に死者が家を訪ねてくると信じられていました。
死者や魔女などから身を守るために火をたいたのがかぼちゃの灯篭(ジャックオーランタン)の始まりと言われています。
そして死者・悪霊から身を守るために仮装をしたといいます。
でも今のハロウィンはお化けに仮装しますよね?なんか逆…お祭りの広まりとともに変わったようです。
悪魔たちがばか騒ぎできる最後の日
知人のクリスチャンによると11月1日には聖人たちをお祝いするのでパワーが増すそうです。
魔女や悪霊が好き勝手できるのは10月31日が最後で翌日には聖人たちのパワーで悪魔たちは封印されてしまう!その最後の日にばか騒ぎをしているだけとの解釈があるようです。
日本の国内にすっかり浸透したハロウィン、どんな文化でも面白そうなものは取り入れる日本人ならではの楽しみ方をしているなーと思います。
ワタシも子供が小さいころパーティーをしたことがあります。かぼちゃも作って当時はあまりなかった仮装用の衣装もおもちゃ屋さんで手に入れた。
パーティーをした写真をとっても敬虔なクリスチャン(アメリカ人女性)に見せたら「子供が楽しむためなら仕方がないが、大人が魔女や悪魔をたたえるようなパーティーを嬉しそうにするものではない!子供の教育にもほんとはよくないと思う!!」とひどくお叱りを受けた。
文化の違い、宗教に絡むお祝いというのは時と場所を慎重に選ばなければならないのだな…と思ったものです。
まあ、ここまでお祭り騒ぎになった日本ではそんなに気にすることもないと思うけどお祭りの成り立ちを考えたらもしかしたら不快に思う方もいらっしゃるかもしれないということを頭の隅に置いて楽しんでくださいね!