「お酒は二十歳になってから」はどうやって決まったの?
どうして20歳になったらお酒飲んでいいの?
お酒は二十歳になってから!飲ませた方も処罰を受けるなど未成年の飲酒は厳しく取り締まられていますね!
選挙権は18歳に引き下げになりましたが、お酒は二十歳のままなのね!!
酒なんて飲まずに済めばそりゃそのほうがいいんだけどねー。大人になるとさー飲まずにいられない時もあるワケよー…ということで早く大人になりたかった時期を乗り越えガンガン飲める歳ですけどね。この「常識」どうやって決められたんでしょう??
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未成年者飲酒禁止法の概要
この法律は1922年(大正11年)3月30日に制定されました。現在の未成年者飲酒禁止法は1947年の日本国憲法施行に合わせて改正されたものが主軸になっています。
その後、近年になって飲酒や喫煙が未成年の非行と深く関係があることから取り締まり強化の目的で販売者や提供者にも罰則が科せられるような改正が平成11-13年にかけて行われました。
現在では未成年の人が飲酒すると知りながらお酒を販売すると50万円以下の罰金を科せられます。
また、親が未成年の子どもの飲酒を止めない場合も1万円以下の罰金(科料)が科せられます。
1947年には飲酒年齢を25歳に引き上げようとしていた!
1947年の青少年禁酒法案に関する参議院会議録では飲酒禁止を25歳未満にまで引き上げるべきとの発案がありました。
対する政府の説明は、20歳以上は民法上は「成年」責任がとれ選挙権もある。国政にも参与しているという理由で20歳で飲酒できるようになったと言われます。
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「成年年齢20歳」は1876年までさかのぼる
20歳でオトナ!(成年)と決まった経緯は明治9年の太政官布告(だいじょうかんふこく)によります。
太政官布告とは明治6年に始まった明治初期の法令の形式で明治19年に廃止されています。
日本人は欧米人より成熟している?
太政官布告で成年年齢が20歳と決められた経緯ですが、当時欧米諸国の成年年齢は21歳から25歳と定める国が多かったのですから、欧米諸国に追いつくべく様々な制度を取り入れていた日本はそこに習うと思いきや!日本人は欧米人より平均寿命が短い事、また精神的に成熟している!という理由で20歳になったと言います。
その後1896年に20歳以上の男子に兵役が課せられたことなどから脈々と20歳でオトナ!!が受け継がれています。
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日本では選挙権は18歳に引き下げになるけど、ヨーロッパでは飲酒は16~18から認める国も多いけど日本はどうなるんでしょう?
と、いうよりも健康とかいう面は余り根拠もなく飲酒年齢決められてたのね!なんか意外だわ!!
個人的には精神的に熟成していないからお酒でストレス発散している部分があると思っているのですが、大人だから認められる、というのならちゃんと「たしなめる」ようになりたいな!!
それでは20歳以上の大人の皆さん、いいお酒♡を日々楽しみましょうね!
参考書籍:講談社ブルーバックス「基準値のからくり―安全はこうして数字になった―」