ジューンブライドは幸せになれる?式場事情と迷信について
ジューンブライドで幸せになれる?女神さまのご加護が受けられるんだって!
6月に結婚すると幸せになれる!それが「ジューンブライド」人気の要因です。これがヨーロッパの習慣だったことをご存知の方も多いと思いますが、今回はその迷信と現在のジューンブライド事情をご紹介します。
ジューンブライドはヨーロッパの習慣だった
6月の花嫁が幸せになれるという所以はヨーロッパから伝わったものです。そのルーツには諸説ありますが、ローマ神話で女性や結婚の守護神である女神「ユーノー」のご加護が受けられるという迷信が有力です。さらに梅雨のないヨーロッパでは6月は策付け作業後の農閑期でしたので、結婚式を挙げるにはちょうど良い季節でもあったようです。
ローマ神話のユーノー(Juno)って?
出典:pixabay
英語ではジューノウ (Juno) 、フランス語ではジュノン (Junon) と呼ばれる女神さまです。ローマ神話の中で一番偉いユピテルの奥さんでありお姉さんでもありますから、女神の中でも一番ランクが上ということになります。
ユーノーのスペルからもわかるように、6月(JUNE)はユーノーに由来しています。余談ですが、現在使われている月の英語名は1月から6月まではすべてローマ神話の神様の名前を元につけられているんですよ!紆余曲折があり7月以降は時の権力者であったり、キリスト教の影響を受けたりで現在の12か月になりました。
神話の中で一番偉い女神さまユーノーは女性、出産、結婚の女神としてもあがめられておりさらに6月の名前の素にもなったため6月に結婚すれば幸せになれるという迷信が生まれました。
日本で最初にジューンブライドを取り入れたのはホテルオークラ
さて、一方日本は6月といえば梅雨の時期。雨が降っては正装をして出かけることも避けたいものです。結婚式は準備が必要ですのでおのずから敬遠され、結婚式場は閑散期、売り上げが落ちるシーズンでした。
そこで持ち出されたのが、「6月の花嫁は幸せになれる」というジューンブライドのゆえん。日本で初めて宣伝に取り入れたのはホテルオークラで、1960年代後半から始まったのです。
ジューンブライド日本の現状
今では日本でもすっかり定着したジューンブライドですが、同時に結婚式に望む派手さやセレモニーとしての在り方も変わってきています。2015年に6月に結婚式を挙げた人の割合は8.1%です。月ごとのランキングとしては6位(1位は11月、2位は10月)ですので決して高くはありません。6月は12か月で唯一祝日がない月ですから、迷信よりも実際問題として天候や、列席者への配慮も考えると結婚式を挙げにくいのでしょう。
ユーノーの効果はどのくらい?
結婚式を挙げる挙げないにかかわらず、結婚生活は平穏で幸せな場面だけではありません。離婚率は1.77(人口1000人中1.77組が離婚)です。結婚率は5.2組ですので結婚した人の3組に1組が離婚をしている計算になります。
ユーノーのご加護を受けてもお互いがその存在を尊重しあわなければ、幸せな結婚生活を送ることはできませんよね。ただ、6月に結婚したら幸せになれるんだ!そう信じて幸せな結婚生活にたどり着けるといいですね。