長年にわたり女性たちを悩ませている、“塗っても焼ける”という事実。その原因として、日焼け止めを塗る量や塗り直しの頻度が少ないこと、塗り方にムラがあること、そして、汗・水やこすれなどで日焼け止めが落ちること、などが考えられます。
女性たちのお悩みを解決すべく「アウタースキン研究所」と「一般財団法人 日本気象協会」は、“塗っても焼ける”これらの原因を『スキマリスク』として、
日焼け止めの正しい使い方を啓蒙していますよ!
“塗っても焼ける”原因として、日焼け止めを塗る量や塗り直しの頻度が少ないこと、塗り方にムラがあること、そして、汗・水やこすれなどで日焼け止めが落ちること、などが考えられます。
日本はの夏は、世界で最も蒸し暑い国というデータもあり、近年の気候変動による高温・多湿な環境は、発汗による日焼け止めの『スキマリスク』をいっそう増幅させてる可能性もあります。
気象庁が発表した最新の長期予報によると、気温は、2019年の春は平年よりも高く、夏は平年並の見込みで、汗をかくことが多くなりそう。 紫外線は晴れの日だけでなく、曇りの日でも降り注ぎますし、人体に及ぼす紫外線の影響度(UVインデックス)は、例年は7月が最も大きくなりますのでこれからの季節は特に注意が必要です。
藤原 有衣子さんプロフィール
広島大学大学院工学研究科修士課程修了後、日本気象協会に入社。気象予報士とコスメコンシェルジュの資格を活かし、ビューティーウェザーコンサルタント®の肩書のもと、気象と美容のプロとして、メディアでの解説や執筆などの活動を行う。健康、食など、生活と気象についても幅広い知見をもち、「天気を美と健康の味方に!」をモットーにしている。
日焼け止めの「使い方」や油断が招く 『スキマリスク』
日焼け止めの「使い方」次第では、効果が十分に発揮されません。具体的には、「量が不十分」「まんべんなく塗れていない」「塗り直しの頻度が低い」ことで、塗った日焼け止めに塗りムラができているケースが多いということ。
また、「汗・水やこすれなどによって日焼け止めが落ちてしまっている」ことも。こうしてできた塗りムラによって生じる「スキマ」から、気づかぬうちに紫外線の侵入を許してしまっている可能性があります。さらに、薄着になる季節には、衣服の胸元や繊維の「スキマ」からも紫外線が侵入しやすくなるので、服を着る前に日焼け止めを塗るなど、より入念な対策が必要です。
塗り残しが多い箇所 は額・鼻・耳など
均一に塗れている場合とそうでない場合、十分な量を塗っている場合とそうでない場合では、塗った日焼け止めの「スキマ」の大きさに圧倒的な差が出ます。十分な量をまんべんなく塗ることが大切です。塗り残しが多い箇所は、額や鼻、耳など凹凸のある部分や、うなじや袖まわり、腕の後ろなど手の届きにくい箇所です。
タオルによるこすれ落ちがスキマに!
日焼け止めを塗った状態で、かいた汗をタオルで拭うと日焼け止めが一気にこすれ落ちてしまいます。そこでできた日焼け止めの「スキマ」は無防備となり、紫外線の侵入をいとも簡単に許してしまうのです。
慶田 朋子先生プロフィール
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、医学博士。東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務を経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。メスを使わないエイジングケアをモットーに医療機器や注射によるナチュラルな若返りに定評あり。食と美容、健康など幅広い知識を持ち、雑誌やテレビでも活躍。著書『365日のスキンケア』(池田書店)
ウォーターベース(ジェル)タイプは、使用感の良さや付け心地の軽さ、洗い流しやすさなどから、年代問わず、最も使用率が高い剤型です。しかしながら、花王の最新知見として、ウォーターベースの日焼け止め(当社従来品)を肌に塗り、その表面の状態を観察すると、ミクロレベルで日焼け止め剤が肌に不均一に分布していることがわかりました。
花王が独自に開発したUV顕微鏡で、ウォーターベース(ジェル)タイプの日焼け止めの塗布面を解析したところ、ミクロレベルでの「スキマ」を確認(画像の赤いキメ部分)。この「スキマ」のUV防御塗膜の残存レベルが低いことがわかります。
花王は、7年にわたる研究の末、ミクロレベルの塗りムラを防ぐ世界初※1の技術「ミクロディフェンス処方」の開発に成功。また、汗・水や擦れなど過酷な環境
※2 への耐久性を飛躍的に高める技術「タフブーストTech」も開発し商品への採用を実現しました。
※1:独自製法により、ベヘン酸グリセリル、ジステアリン酸ソルビタンを含む両親媒性成分(水にも油にもなじむ性質)からなる“UV防御剤内包カプセル”を配合した日焼け止め処方
(先行技術調査及びMintel Japan社データベース内2018年7月花王調べ)
※2:高温多湿環境(40℃、湿度75%)
スキマリスク対策はまず大きなスキマをなくすこと。これは丁寧に日焼け止めを塗る、塗りなおしをすることが大切です。それでもできてしまうミクロレベルのスキマには日焼け止めの商品選びが重要になってきます。
よくのびるからすべてをカバーしている!というこれまでの感覚的な選び方をするのでなく、効果を十分に知って適切な日焼け止めを使うようにしてください。
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