スマホからシリアの子供に食事を届けよう!
話題のアプリ「シェア・ザ・ミール(Share The Meal)」
スマホからシリアの子供に食事を届けよう! 話題のアプリ「シェア・ザ・ミール(Share The Meal)」
国連の食料支援機関、国連WFPがスマートフォンのアプリ「シェア・ザ・ミール(Share The Meal)」を公開しました。国連WFPは、毎年約80カ国で8000万人に食料支援を行っていますが、シェア・ザ・ミールは、シリア難民の子供を対象にした食事提供アプリです。
◆なぜ、シリア難民なの?
2011年3月以降、シリアでは内戦により国民2200万人のうち、1パーセントにあたる22万人以上が死亡、 400万人以上が国外に逃れたといわれています。避難先は近隣諸国のトルコやヨルダン、レバノン、イラク、エジプトなど。今年になってから、ヨーロッパを目指す人々が増え、ニュースでも取り上げられていますが、難民の大半は中東諸国にとどまっています。
内戦から逃れた彼らを待つのは、異国での厳しい生活。すべてを捨てて他の国へ逃れた難民は、食料や日用品も十分ではなく、子供たちの半分は学校にも行っていません。
シェア・ザ・ミールが支援するのは、ヨルダン北部の難民キャンプにいる子供たち2万人。彼らに一年間、給食を提供することが目標です。
◆ワンタップで食事をシェア
子供一人が一日に必要とする給食代はたったの60円。シェア・ザ・ミールをスマホにインストールすると、ワンタップで食事代を寄付できます。日曜日のブランチやオフィスでのランチブレイク、家族や友人とのディナータイムなど、いつでも、どこでも、彼らと食事を「シェア」できるのです。
また、寄付額も難民の給食1日分、1週間分、1カ月分などから選ぶことができ、自分や全世界の人が提供した食事数の累計も画面でわかります。
◆食事をもっと豊かなものへ
シェア・ザ・ミールは、 一般人の私たちが、飢えに苦しむ世界の人々に気軽に手をさしのべるためのアプリです。寄付をする人たちの裾野も広がるでしょう。というのも、世界のスマートフォン・ユーザーは、飢えに苦しむ子供たちの20倍もいるのですから。
今回の公開に先駆けて、国連WFPは2015年6月から、ドイツ・オーストリア・スイスの三カ国で、このアプリを試験導入しました。その結果、12万人のスマートフォン・ユーザーが、アフリカ南部の国レソトの子供たちに180万食の食事を寄付したのです。
これからクリスマスやお正月の行事に加えて、忘年会や新年会など、楽しい食事の機会が増えますね。このアプリを使って、あなたもシリア難民の子供たちとおいしいものを食べる喜びをシェアしませんか?
シェア・ザ・ミールは世界各国のiOSとアンドロイドのアプリストアで、無料でダウンロードできます。
公式HP:https://sharethemeal.org/ja/