ドイツ人のファストフードはソーセージじゃない!ケバブ??なんで??
ドイツの名物料理はウインナーだけじゃないらしい!
ドイツに行ったらソーセージがうまい!ビール飲んでソーセージだ!!と思っていた。
ドイツ留学がえりの知人に「ソーセージ、うまかった?」と聞いたら
「うまいのはケバブ!安くってお腹いっぱいになるよ!ドイツ人はみんなケバブ食べるよ!」って言われた。
彼女に「ケバブはトルコ料理・・・」と若干呆れ気味に教えたら「嘘?!ドイツ料理じゃないの?あ、わかったトルコかー!なるほどね!」
何がなるほどなのかはのちほど説明するとして、ドイツ人のソウルフード(?)ケバブ事情をご紹介♪
ベルリンに林立するケバブ屋台
知人が滞在したのがベルリン近郊なのでほかの地域は違うかも…の情報なのですが、少なくともベルリン市内には「そこらじゅうにケバブ屋がある」そうだ。
ドイツ人が好んで食べるのが「ドゥーナーケバブ」一般的には「ドネルケバブ」と呼ばれるケバブだそうです。
出典:wikipedia
ドネルケバブは下味をつけた大きな塊のお肉を特殊な串にさしクルクルと回しながらあぶり焼きにしたお料理です。
トルコ語の「döner(ドネル)」が「回る」、「Kebabı(ケバブ)」が「串」という意味だそうなので。まあ、簡単な名前ですよね。
ピタパン(袋状の薄皮パン、ドラえもんのポッケそっくりです!)にお野菜やチーズと薄切りにしたケバブがこれでもか!!っと入っていてそれはそれはうまいのだそうな…
何より1個でおなか一杯になるのに3-5ユーロととってもお手軽価格なのが皆さんに好まれているようです。
一部の人気店はお食事時に行列もできます。
出典:wikipedia
なぜドイツでケバブ屋?そこには歴史的な背景が!!
ドイツは第二次世界大戦後の1950年代半ばから労働力不足が深刻化していました。炭鉱労働者が必要で韓国からドイツに渡った人もいます。
その時に失業率が高いトルコから労働者派遣の打診を受けた事、米国からトルコ国内事情の安定化を望む政治的な意向があったことで多くのトルコ人がドイツに流入しました。
当時、労働契約期間を2年に区切って渡独したにもかかわらず、一部の労働者はドイツにとどまりました。
ドイツでは受け入れた移民の家族を呼び寄せる権利を認めていたためドイツにとどまったトルコ移民が次々と家族を呼び寄せトルコ人の人口が増えたと言われます。
現在ではドイツ生まれのトルコ系ドイツ人も含め3百万人以上で、ドイツ国内での移民の最大勢力の一つなのです。
トルコ系の人々が現地で自国の食文化を楽しむため、ともともとあった職にあぶれた人たちがある程度安定的に収入を得ることのできるケバブ屋を始めたことがドイツ名物・ドゥーナーケバブを産んだのですね!
さて、ドイツでは今回かなりのシリア難民が流入しているようですね。
ニュースを見ながら、数十年後にはシリア料理の「フムス」ショップが立ち並ぶのだろうか???などと考えてしまいます。
あ、ドイツはビールもウインナーも肉料理全般とってもおいしいそうですよ!!(お魚はやめておいた方がいいらしい…)
ベルリンに行く予定がある方はケバブショップ寄ってみてね!