2016年のボジョレヌー・ボー。今年の解禁日は11月17日
2016年もお待ちかねのボジョレー・ヌーボー!解禁日までに豆知識をゲット!
今年もこの季節がやってきました!うまい新酒は解禁日に飲みたいよね!
待っている間も楽しい、解禁日までのこの期間ボジョレー・ヌーボーがもっと楽しみになる豆知識をご紹介します。
ボジョレー・ヌーボーの基礎知識
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なぜ解禁日が?
ボジョレー・ヌーボーとは、フランスボジョレー地方でその年に取れたブドウだけを使って作った、新酒の赤ワインのことです。
解禁日を設けているのは、ワイナリーによって販売日が違うと週刊誌のように率先して早く売り出して、ほかのワイナリーよりもたくさん販売する例が相次いだからです。これが原因でワインの質自体が低下したため、1985年に「11月の第3木曜日」に一斉に販売!と、解禁日が決められました。
ボジョレー・ヌーボーを名乗るには条件がある!
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ボジョレー・ヌーボーとして販売するにはいくつかの基準があります。この基準はアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(通称、AOC(原産地呼称統制))によってフランスの農産物やワイン、チーズなどに与えられる認証です。
この認証をボジョレー・ヌーボーで受けるには、以下の5つの条件を満たしていないといけません。
・産地がフランスのボジョレー地方
・原料はその年に収穫されたぶどうのみ
・赤ワインの場合ぶどうの品種はガメイ種
・マセラシオン・カルボニック発酵法(ぶどうを砕かずに発酵させる製法)で製造
・アルコール度数が9度以上
ボジョレー・ヌーボーの味わいとは?
ボジョレー・ヌーボーは飲みやすくフルーティーといわれます。新酒だから、というのも大きな理由の一つですが、この特徴は使うブドウの品種「ガメイ種」の特徴にも関係しています。
ガメイ種は、軽い酸味がありタンニンも少ないためしぶっみのないフレッシュな印象のワインになります。また、鮮やかな赤色の果汁ですので、新酒にした時に美しい色合いにもなります。
このため、始めてワインを召し上がる方や、女性にも飲みやすく人気が出るのでしょうね。
ボジョレーヌーボーが「おいしい」とは限らない
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さて、ボジョレー・ヌーボーが注目されるのは、その年のブドウの出来を判断できるからです。おいしいブドウが取れれば、ワインはおいしくなりますが、ブドウ事態の出来が悪いとワインも不味になります。また、ブドウ自体がおいしくても、不作の年もありますのでそうするとお値段も高くなっちゃいます。
つまり、ボジョレー・ヌーボーはワインのプロにとって様々な判断要因になるということです。
ただ、最近は栽培技術の向上で、安定した品質が保たれてきたといわれています。しかし、2012年、ボジョレー地方では収穫前に長雨が続いて良質のブドウが取れなかったため、あまりおいしいボジョレーではなかったといいます。ただ、これをそのまま伝えるわけにもいかず「不作だったが、実が小粒な分凝縮感のある味わい」と表現しています。
ボジョレー・ヴィラージュって?
ボジョレー・ヌーボーのほかに最近ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーというのを見かけた方もいらっしゃると思います。
ボジョレー地方でワインを作っている96の村のうち、46個の村をボジョレー・ヴィラージュとしてAOCの認証を受けています。葡萄の収穫量やアルコール度数などが、普通のボジョレーより厳しいため、こちらで作るヌーボーは、通常のボジョレー・ヌーボーよりもおいしいとされていますよ!
2016年のワイン…飲んでみなくちゃわからない!
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さて、今年のボジョレー・ヌーボーはどうなんでしょう?ブドウを発酵したお酒なのでその年のブドウの出来不出来によることはわかりますよね。今年のフランス全体の機構を見てみると、少し雨が多かったようです。また、ボジョレーから車で一時間ほど、ワインの産地でもあるブルゴーニュ地方では霜の被害もありました。ブドウの栽培にはマイナス要因になる天候だったといえます。
でも、実際には飲んでみないとわからないですよね!ボジョレー・ヌーボーには程よい軽さがあるのでそもそも飲みやすいですし!!
少し、ボジョレー・ヌーボーのことがわかったら、より楽しくワインを楽しめますよ!ぜひ、今年は解禁日にワインバーで、世界で一番早くボジョレー・ヌーボーを飲んでみましょう。