斬新!大型アクリルに和のプリント/月面着陸撮影したカメラ使用も
日本橋髙島屋での遠藤湖舟氏のうっとりするような写真展
大注目の写真家 遠藤湖舟(こしゅう)氏の2つの写真展
髙島屋(日本橋・京都・大阪・横浜で順次)、ハッセルブラッド・ジャパン ギャラリー(渋谷区神宮前)で開催
都市の中で、日々刻々と変わる自然を絶えず見つめることで、身近な日常に存在する“美”の瞬間をすくい取ろうとする写真家、遠藤湖舟氏。
あわただしい日常でも、ほんの少し立ち止まり見つめれば、“美”が身近なところにあふれていることに気づかされる、写真の域を超えた体感型写真展「天空の美、地上の美。-見つめることで「美」は姿を現す-」が、3月25日から日本橋高島屋で開催される。その後も京都、大阪、横浜髙島屋にて順次開催予定。
遠藤湖舟写真展「天空の美、地上の美。-見つめることで「美」は姿を現す-」展示作品。
この美しいマーブル模様のような写真は、なんと川の水面に写る街並み。遠藤湖舟氏ならではの驚異的な美的感覚とテクニックも見どころ。しかも、艶々の巨大アクリルボードにプリントされており、迫力満点。こんな斬新な現代アートの数々を楽しめる。
また同じく3月25日より、東京都渋谷区神宮前の、アポロ計画で月面を撮影し人類史上最高のカメラと言われるハッセルブラッドのギャラリーにおいても、”世界に紹介したい写真家”として遠藤湖舟氏がハッセルブラッドを使用して美しい自然風景を撮影した作品を展示する「遠藤湖舟個展~Victor Hasselbladへのオマージュ~」も開催される。
大型アクリルボードや豪華な特殊和紙に、写真でありながら絵画のような幻想的な世界の作品がプリントされたダイナミックな作品が楽しめる髙島屋。
ヴィクター・ハッセルブラッド ギャラリーの見どころは、人類最高のカメラと言われるハッセルブラッド創始者ヴィクター・ハッセルブラッドの心と共鳴する、遠藤氏の自然への情熱を感じる美しい花たちの美しい接写写真。
双方で違った遠藤氏作品の見どころが満載の写真展(※別会場での開催)2つをご紹介。
【髙島屋】
◆遠藤湖舟写真展「天空の美、地上の美。-見つめることで「美」は姿を現す-」
。天空から地上に至るまで、壮大かつ繊細な“美”を写真という技法で表現。会場では大型アクリル(高さ1.8m/幅1.2m)や特殊和紙にプリントされた大判作品(高さ2.2m/幅1.5m)に屏風、掛け軸に映像も加え圧倒的な迫力で“美”に迫ります。天体写真などの代表作のほか、<ゆらぎ>シリーズなど新作を加えた計約130点の構成。
あなたは空を見あげていますか? あなたは地上を見つめていますか?
日々刻々と変わる自然を絶えず見つめることで、身近な日常に存在する“美”の瞬間をすくい取ろうとする写真家、遠藤湖舟氏。とくに風に揺れる水面に現れた一瞬の“美”を捉えた<ゆらぎ>シリーズは、遠藤氏の代表作といえる。また、作品のほとんどは東京やその近郊で撮影されており、ほんの少し立ち止まり見つめれば、“美”が身近なところにあふれていることに気づかされる。
【巡回情報】
3月25日(水)~4月5日 (日) 日本橋高島屋8階ホール
4月8日 (水)~4月20日(月) 京都高島屋7階グランドホール
5月8日 (金)~5月18日(月) 大阪高島屋7階グランドホール
7月29日(水)~8月10日(月) 横浜高島屋ギャラリー<8階>
■第一楽章 月
地球のこんなに近くに星が浮かんでいるなんて、
これは奇跡。最も身近な天体、月。
地球から見る月は休みなく姿を変え、
時には雲と戯れる。
■第二楽章 太陽
太陽の色は白。それが朝と夕に黄や赤に色づく。
その色が空や雲を染めて、
私たちの心を高揚させるのだ。
■第三楽章 空
空に展開される色彩の素晴らしさを見ないなんて、
人生の喜びの多くを逃していることと同等だ。
いつだっていい、ちょっとでもいい、空を見上げて
みようではないか。
■第四楽章 星
都会の光が夜空を浸食して、星を見る機会を遠ざけてしまった。
でも星がなくなったわけではない。
幾千億の星の光は、いつだって私たちに降り注いでいる。
■第五楽章 ゆらぎ
水は周りの色彩を水面に乗せ、風に揺らいで刻一刻、形を変える。
一瞬たりとも同じ形は現れない。その一瞬をすくい上げ、心に留めたい。
■第六楽章 かたわら(傍ら)
「美」は遠く手の届かないところにあるのではない。
私たちのすぐ傍らにいくらだってある。
少し歩を休め見つめてみれば、
そこに「美」は姿を現す。
【開催概要】
2015年3月25日(水)~4月5日(日) 日本橋高島屋 8階ホール
主催:読売新聞社
企画協力:ブレインズ・カンパニー
協力:旭化成テクノプラス、エプソン販売、金羊社、日本製紙パピリア、ハッセルブラッド・ジャパン
入場料:一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
入場時間:午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)、最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
同時開催
【ハッセルブラッド・ジャパン ギャラリー(神宮前)】
◆遠藤湖舟写真展「Victor Hasselbladへのオマージュ」
今展のテーマは花。独自の視点はそこに佇む花の表情を瑞々しく捉え見るひとの心を揺さぶる。静寂の中でこそ発見できる美の存在、「静かに世界を見つめて」とのメッセージをこめている。
ダイナミックな天空や水面を捉えたゆらぎで知られた作家が表現する花の数々、小さな植物達、睡蓮や日々草から早咲きの桜まで、類を見ない瑞々しさは遠藤湖舟のさらなる境地。
(写真展情報より)
会場:ハッセルブラッド・ジャパン ギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-32
会期:2015年3月25日水曜日~2015年4月30日木曜日
時間:12時~18時
休館:土曜日・日曜日・祝日
入場:無料
遠藤湖舟(えんどう・こしゅう)氏 プロフィール
1954年長野県生まれ。幼少時より豊かな自然に囲まれて過ごし中学時代よ
り天体写真を撮り始める。天体への興味は尽きず、高校(長野県松本深志
高等学校)では、天体観測などを行う地学会と写真部の両方に所属。早稲
田大学理工学部応用化学科を卒業、企業に務めた後、写真家に転向する。
アートシーン、人物、風景、天体写真など幅広い撮影を手掛ける一方、デ
ザイン、コピーライトなど総合的なアート表現を行う。
1983年、撮影に約3年
を要した美術年鑑社の日本画家川合玉堂作品集を手掛ける。2004年には
千葉県で撮影したブラッドフィールド彗星の写真が話題となり海外誌に掲
載される。2006年より本格的に個展を開催し、これまでにない写真と音楽の
コラボレーションによる空間表現を展開している。2014年、葉山文化園での
個展『「そこにある美」立ち止まり、見つめて』では写真を超える表現や、独
自の世界観の作品が人々に深い印象を残した。代表作『宇宙からの贈りも
の』に日本画家の平山郁夫氏から、「美は、すぐそばにあることを、この写真
集は語りかけてきます。時を超えた“美”が、そこにあります」という推薦文が
寄せられている。