イケメンは新婚時代に不倫したがる
イケメン評論家の内藤みかさんがお送りするイケメンエッセイ。
イケメンは新婚時代に不倫したがる
世の中には不倫をしたがるイケメンというものが存在します。すでに妻がいるというのに、さらに他の女性に目を向けるイケメンは、少なくありません。特に結婚直後や出産直後が要注意なのです。彼らの浮気心によってトラブルに発展するケースがあいついでいます。なぜ、彼らは幸せの絶頂のはずの時期に浮気してしまうのでしょう?
今年になって、立て続けに3件の不倫や二股の騒動がありました。ゲスの極み乙女。のボーカル川谷絵音さん、それからタレントの狩野英孝さん、そして元議員の宮崎謙介さんです。彼らの共通点は、新婚もしくは出産直後に不倫騒動が起きているという点、そして3人ともイケメンと言われ、普段からモテている点です。
川谷さんは新婚半年以内、狩野さんは以前に新婚直後に不倫報道があり、宮崎元議員は奥様の産前産後の時期でした。不倫するイケメンは、結婚直後から浮気心を疼かせまじめます。本来なら最も妻を愛しいたわるべき時期のはずなのに、いったいこれはどういうことでしょうか。
私はこうした時期に不倫に走った男性何人かを知っています。彼らの言い分は、釣った魚にエサをやらないというようなものでした。なぜなら、もう結婚したから(もしくは出産したから)彼女はおそらく当分自分とは離婚しないだろう、つまり、多少の浮気がバレても離婚はされないだろう、というものだったのです。
これは卑怯な言い分ですが、確かに一理あります。皆から祝福を受けている時期に離婚の話をする気持ちにはなかなかなれません。浮気が判明したとしても、次したら離婚ね、というような、猶予を与えるのが人情というものです。けれど、そんな危うい橋を渡ってまで、なぜ浮気をしたいのでしょうか。
結婚後に浮気をしたイケメンの言い分を聞いたら、意外な状況が見えてきました。なんと、結婚を周囲に報告した時に、女性陣からの嘆きの声が多く聞かれたことが、大きな原因になったというのです。結婚を惜しまれ、実はちょっと好きだったのよなどと言われることが続き、自分はこんなにモテていたのか、と、嬉しくなると同時に、もっと遊んでおけばよかったな、と、後悔の気持ちが湧いてきたそうです。
結婚を後悔したというよりは、結婚前に遊んでおかなかったことを後悔してる感じなのですが、自分は実はモテると自覚したゆえ、彼らは大胆になります。普段は妻に見張られているぶん、少しのスキができたり、チャンスが生まれたら、今しかないということがわかるために、かなり積極的に女性を誘うようになるのです。たとえフられても、彼らには戻る妻がいるので怖くも淋しくもないのです。
こうした男性たちが暗躍する時期は決まっています。妻が留守の時、もしくは自分が出張などで妻のそばから離れているときです。先日の川谷さんも、イベント前に宿泊していたホテルに女性を招き入れたところや、実家に帰省しているところを写真に撮られました。いずれも妻の目が届きにくい場所です。また、宮崎議員は妻が出産などで入院している時に動きがありました。こちらも赤ん坊に気持ちが向かっている状態のため、夫が多少うろちょろしても、気づきにくい時期です。
何より気をつけなくてはならないのは、彼らの嘘です。彼らはしばしば独身だと嘘をついたり、嘘をつかなくても聞かれるまでは既婚者であることを黙っています。そのため、騙される女性が後をたちません。そして彼らの常套句は「妻とはうまく言っていないんだ」です。うまくいっていなければ、何をしても許されるわけではないのですが、情が湧いてしまった女性は「じゃあ奥さんと別れて私と一緒になってくれるのね」と誤解してしまいます。でも実際に離婚する男性は本当に少なく、奥さんに浮気がバレて叱られて不倫が終了するケースのほうが多いです。既婚者であると後からわかった場合は、傷が浅く済む一番良い方法は、すみやかに関係を終わらせることかもしれません。
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作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
「内藤みかのイケメンブログ」
http://ameblo.jp/micanaitoh/