今回は年末年始にかけて何かにつけて「平成最後の」という言葉がとびかいましたね。平成31年4月1日、政府から発表される新元号が何になるのか?多くの人の関心を集めネットにもまことしやかに様々な予想がたてられています。
さて、私たちが当たり前のように使ってきた「元号」これまではどのように決められてきてどんな歴史があるのか、改めて考えるとよく知らないという方が多いのではないでしょうか?今回は、元号とはなに?今までの元号はどんなものがあったの?など、元号トリビアをご紹介していきましょう。
日本で最初の元号は「大化」です。「ムシゴ(645)メ食って大化の改新」って覚えたアレです。日本史的には飛鳥時代、孝徳天皇の時代になります。大化は6年で終了し、その後日本の元号はさまざまな理由で改元され、これまでの約1350年の間に247個の元号が使われてきたんですよ!
元号はおもに天皇が変わるタイミングで変わってきました。これを「一世一元の制」といいます。しかし江戸時代の孝明天皇の時代には 天保、弘化、嘉永、安政、万延、文久、元治、慶応 と8個の元号が使われました。これはおもに政府の要請によって行われたといわれます。天皇の変更がないのに元号が変わる主な理由は、天変地異や厄災が起きた後に安寧を願ってのことでした。
日本の元号はほとんどが漢字2文字です。しかし、奈良時代には4文字の元号が使われている時期がありました。天平感宝(聖武天皇)、天平勝宝(
孝謙天皇)、天平宝字、天平神護、神護景雲の5つです。
昭和までの長い間、元号は天皇が決めていました。明治時代には皇室典範で天皇
一代につき一つの元号を使う「一世一元制」 が明記されました。 しかし、第二次世界大戦後はアメリカGHQの反対により元号を使うことそのものが危ぶまれる事態が訪れます。政府は元号の法制化をはかり、 昭和54年に「元号は政令で定める」「元号は皇位の継承があった場合に限り改める」とした元号法が成立、以降 は元号は政府が法律に基づき定めることとなりました。
歴史的に247個も元号があるのですから、さぞかし多くの感じが使われているのだろうと思いきや、これまでに使われた漢字は72文字しかありません。72文字の中でもっとも重複して使われた文字は「永」の29回です。ちなみに平成の「平」は12回、「成」は1回(平成のみ)です。
平成31年は天皇の上位が行われる4月30日まで、5月1日からは新元号が始まります。新しい元号が何になるのか、気になるところではありますが、残り少ない平成31年が大きな災害や事故・事件もなく、安寧の中で終わるよう祈るばかりですね。
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