「毒親」娘と母親両方辛い

毒親ってどんな親？解決できる？ 「毒親」という言葉を時々耳にします。単純に虐待をする親なのだと思っていましたがちょっと違うみたいだ。
もっとこう、親の意思に沿うように子供をコントロールする（しようとする）主に母親をさすみたいです。

毒親とは
もともとアメリカの精神医学の先生が１９８９年に出版した「Toxic Parents」からできた造語で児童虐待などで子供に毒になるような影響を与える親の事です。
日本では子供に過干渉になり支配的な態度をとる母を呼ぶ場合が多いですね。


「毒親」告白本
さて、ここ数年主に芸能人の女性が書いた自分の母親との確執についての本が出版されています。
ワタシが読んだのは
遠野なぎ子さん、小島慶子さん、小川雅代さんの書籍それぞれに辛い思いをなさっているのがわかります。
あと、ちょっと古いけど東ちずるさんの本も読みました。こちらはアダルトチルドレンで苦しんでいる東さんがカウンセリングを受けた過程が書かれています。

さて、いわゆる告白本から伝わるのは彼女らの苦しみであって、現在も真っただ中にあるのであろう嘆きなのだけど一方自分が母という立場だとこれを娘から言われるといたたまれない。

子供を育てるのって半端ないストレスとの戦いになる。ほとんどの親は子供が幼児期にはある意味滅私でひたすら「お世話」をしていく。
そして成長していくにつれ我が子には優しい子にも育ってほしいし、社会的にも自立できる子に育てていかなければ！と焦るけどどうすればいいかなんてよく分からないのだ。だから周囲の成功例をヒントにするしかなく、そうなると具体的には学力をつけてあげることが一番の近道に思えてくる。
それが一番の問題なのだ！と後付で言われてしまうのならばこれほど辛いものはないだろうね。

「ザ・ママの研究」の紹介
著者の信田さよ子さんは日本で先駆的にカウンセラーとして活動してきました。
親子関係の書籍も多く出版しており母と子供の関係については「さよなら、お母さん —墓守娘が決断する時」や「さよなら、お母さん —墓守娘が決断する時」など多くの母と娘の関係の問題についても解説してくれます。


「ザ・ママの研究」は中高生向けに出版されました。
一番最初にチャート表があって「あなたのママはどのタイプ？」かを確認。
娘の気持ちになって質問に答えていくとワタシは…「チョーうざママ」だった。このタイプが一番多いらしいけれど、ちょっとショックいろいろ反省しなければいけない。
ほかにも「スーパーポジティヴ・パーフェクトママ」「かわいそうママ」「夢見るプチお嬢」「ツンデレ小悪魔ママ」「ふつー過ぎママ」「恐怖の謎ママ」と、タイプ分けしているメッセージとしては「自分のせいだ、と思いこまないこと（あなたが悪いんじゃないよ）」「自分の人生を生きる大切さ」を訴えている。
子供たちが人格を持っていることも、それを尊重しなくてはいけないこともわかってはいるのだ。
それでも「将来少しでも苦労しないように！！」とか「這えば立て、立てば歩け、あるければ走れ、走れたらもっと早くダッシュ」などと考えてしまうのが母親なのだ。

話が少しそれてしまいましたが、もし悩んでいる人がいれば毒親の告白本を読むよりは子供が自分の人生に向き合う方法を提示してくれる信田さんの本を読んでほしいと思います。