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    ひと事ではすまないかも!女性梅毒患者が5年で5倍の増加!

    梅毒は性感染症。女性の患者も増加している! 昔見た遊女の映画のシーンで「梅毒にかかると鼻が取れる」とか死んでしまうとか言うシーンがあって非常に怖かったのを覚えている。
    さて、梅毒なんて大昔になくなった病気かと思っていましたがここ数年患者数が増えています。
    死に至ることもある梅毒はコンドームの使用をしていても罹患リスクがあるそうですよ!今回は梅毒の特徴についてご紹介です。

    出典:厚生労働省リーフレット「女子の梅毒増加中!」

    梅毒はどんな病気?

    梅毒は病原菌によって引き起こされる病気です。
    性行為によって感染しますが、妊婦が感染していた場合には母子感染もあります。
    昔は潜伏期後に顔に腫瘍ができたり、治療ができず死に至る病として恐れられていましたが、現在では早期発見、治療をすれば通常1月程度で完治します。ただし、放置をすることにより悪化、治癒までに長期化するケースもあります。

    症状は?
    感染すると、約3週間後には感染個所にしこりが現れますが痛みがないのでそのままやり過ごしていると、約3カ月後に全身にピンクの発疹がが洗われます。。ただこれらは自然に無くなり、その後は潜伏期に入ります。

    潜伏期には自分の梅毒に気づくことは難しくそのまま治療をせずに放置してしまうと、3年を経過したころから全身の臓器に腫瘍が現れ、心臓、血管、神経、脳にまで障害が出ることもあります。最悪の場合は死亡。また、妊娠している人が梅毒に感染していた場合、おなかの赤ちゃんの死産や障害、奇形の原因にもつながります。

    女性の感染者は5年で5倍!
    出典:厚生労働省リーフレット「女子の梅毒増加中!」

    厚生労働省の調査では梅毒の患者は2001年から2005年までは年間600名を下回るほぼ横ばいだったのですが、以後は徐々に増加傾向に転じています。
    梅毒はもともと男性のほうが多い病気でしたが、最近では女性の感染者が急激に増加しており、2010年から2015年の5年間で女性患者は5倍になっています。
    また、全国的には5倍ですが地域のデータを見ると10倍以上の増加率の地方もあります。

    予防法は?
    性感染症ですから、コンドームの装着は有効な予防法の一つです。しかし、100%予防できるわけではありません。

    コンドームでは防ぎきれない恐ろしさ!
    何の予防もしなかった場合1回の性交渉で感染する確率は15?30%と言われています。そして、梅毒は皮膚や粘膜の接触によっても感染します。場合によってはキスでも感染する可能性があるのです。
    出典:pixabay

    体に異変を感じたら?

    発疹など体に異常を感じたらとりあえず病院へ行きましょう。
    また、治療が必要になった場合は必ずパートナーも一緒に検査、治療が必要です。

    検査はどこで?

    性病の検査を病院で行う場合男性は皮膚科や泌尿器科、性病科などで受診を。女性は皮膚科、産婦人科、性病科で受診をしてください。病院には守秘義務があるので周囲に病気が知られることはありませんし、検査で病気が判明したら即治療に入れます。
    ただし、病院では知り合いに出会ってしまうかも…という不安がある場合もあります。
    その時は保険所でも簡易検査を行ってくれます。保険所の場合は匿名で、無料で検査ができます。ただし結果の通知は保険所で面談で行われます。
    病院のほうが詳しい検査を行いますので、できれば病院で受診をするようにしてくださいね。

    治癒してもまた罹患する
    梅毒は適切な治療をすれば完治します。しかし、その後再度梅毒患者との性行為があれば再度感染する可能性があります。
    はしかや水疱瘡のように「1度かかったから大丈夫!」と安心してはいけない病気です。

    梅毒は昔の病気ではありませんし、他人事と思っていてもリスクはどこにあるかわかりません。しかし、罹患しても適切な治療で治る病気です。
    もし、不安なときは恥ずかしがらずに病院に行きましょうね!

    参考:厚生労働省「性感染症の予防啓発活動について」

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