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    LIFESTYLE

    初心者におすすめ?NISAで投資に挑戦してみよう!

    利益が非課税になる?NISA口座で投資を始めるために知っておきたいことをまとめました。

    2014年に始まった少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」 NISAに興味はあるけれど、なんだかよくわからない。と、二の足を踏んでる人やこれから投資を始めたいんだけど、NISAの方がいいの?と疑問に思ってる人、まだまだ多くいるのではないのでしょうか。 2016年1月からは、年間の非課税枠が100万円から120万円に増額になり、ますます、気になりますよね。今からでも遅くありません!どんな制度か知って是非活用しましょう!

    出典:pixabay

    NISA口座は特別な税制優遇が受けられる投資用の口座


    NISAは英国のISA(Individual Savings Account)を見本にして、頭にNIPPONのNをつけたこの制度は、貯蓄に偏りがちな日本国民の金融資産を投資へ向けるための優遇税制です。

    具体的には、年間120万円分までの投資金額で得た利益にかかる税金が、5年間非課税となる制度です。現在のところ、2023年までの10年間、利用できることになっています。

    もともと金融資産の利益に課せられる20.315%の税率は、2013年末までは10.147%という軽減税率で投資家向けの優遇措置がとられていました。 2014年からは通常の20.315%の税率に戻ったため、それに変わる優遇制度が「NISA(ニーサ)」なのです。 もし、株式の売却などで10万円の利益が出た場合、通常は20,315円の税金が引かれるところ、NISA口座での取引だった場合、税金が0円となり10万円の利益がそのまま、残る形となります。

    税金がかからないだけではなく、証券会社によってはNISA口座での株の売買取引手数料が無料のところもあるので、これから投資を始めようとする初心者の方にも利用しやすい口座と言われています。

    出典:pixabay

    NISA口座は1人1口座まで。条件と注意点


    NISA口座の開設には、通常の証券口座と違い、いくつかの条件と注意点があります。 開設できるのは、日本在住の20歳以上の人で、原則1人1口座のみ開設可能です。また、金融機関の変更は1年単位でしか行えないなどの決まりがあります。

    NISA口座で投資できる商品は、新たに購入する上場株式と株式投資信託となり、その売却益や運用益が非課税となります。株式投資信託の分配金の受け取りは、受け取り機関を問わず、非課税の取り扱いを受けられますが、上場株式の配当金やETF、REITの分配金などの受け取りは、証券会社での受け取りをする「株式数比例配分方式」を選択することで非課税の取り扱いとなります。

    注意点としては、毎年120万円の非課税枠は、投資を行わなかった未使用分があっても、翌年へ繰り越しはできません。また、一度投資したものを売却などをしても、その投資枠を使って非課税枠の再利用はできず、年間120万円の非課税枠を超える投資はできません。

    そして、最大の注意点は、損益が出たとしても、他口座との損益通算ができないことです。 通常、投資をしている際には、利益が出たものと損益がでたものをプラスマイナスして、損益通算をして税金の申告ができるのですが、NISA口座は税制の優遇がある代わりに損益が出ても他の口座の利益から差し引くことができません。また、同様に損失の繰越控除(損失を翌年の利益から引くことで税金がかかる金額を減らす)もできません。その代わり、NISA口座は、非課税なので、確定申告も不要です。

    出典:pixabay

    NISA口座の活用方法は?非課税期間の5年を過ぎたら?


    NISA口座には色々なメリットと注意点がありますが、どういった活用方法が良いでしょうか。 NISAでは、利益が多ければ多いほど、非課税のメリットが享受できるので、株で一儲け!といきたいところですが、投資金額の再利用ができないことや損益通算ができないことを考えると、短期での株式売買で売却益を狙うのにはリスクが高いかもしれません。(当たれば大きいですが、、、)

    投資の基本は時間と投資先の分散です。NISA口座で基本に沿って投資をするのであれば、 株の長期保有で配当を受け取るか、投資信託などの運用益を狙うのはいかがでしょうか。 特に投資信託なら金額のコントロールがしやすいため、非課税枠を使い切りやすく、積立での分散投資がしやすいメリットがあります。その反面、プロに運用を任せる投資信託には信託報酬という手数料が発生します。手数料の少ないものを選ぶのが良いでしょう。

    また、NISAだと5年間という制約がつくため、注意が必要です。投資の基本の一つ、時間の分散は、長期にわたりタイミングを変えて投資することですが、NISAだと長期といえど5年で一区切りとなります。

    では、非課税期間の5年が経ったらNISA口座で運用していた商品はどうなるのでしょうか。 5年後には3つの選択肢があります。

    ひとつは、持っている商品を売ってしまうこと。売ってしまって、利益を確定するとその分は非課税で受け取れます。しかし、この場合、そのタイミングの時価となるので、買った時よりも価格が下がっている場合は、損をしてしまいます。

    二つ目は、NISAではない一般・特定口座に商品を移す方法です。この場合、注意が必要なのは、移管の際には、その時の時価で移管となるので、その後、利益が出て、売却する場合、その差額の利益に課税される点です。例えば、100万円分の商品をNISA口座で購入し、移管時には時価80万円となっていた。その後、90万円に値上がりした際に売却した場合、一番初めより10万円の損失が出ているにも関わらず、移管時よりも10万円値上がりしているため、利益10万円とみなされ、約2万円課税されてしまいます。初めから一般・特定口座で運用していれば起きない事象なので、非課税のメリットを受けようとして、逆に課税が増えてしまう最悪のパターンでしょう。

    三つ目は、その年のNISA口座へロールオーバーする。5年経った際に、その年のNISA口座の非課税枠へそのまま商品ごと移し、継続させることが可能です。その代わり、その年の非課税枠を使用することになるので、新たに投資できる非課税枠は減ります。また、その時の時価で計算するため、120万円の枠に対して、150万円まで値上がっていた場合、120万円分しかロールオーバーできず、残り30万円分は売却するか、一般・特定口座へ移管する必要があります。

    以上、NISA口座には様々なメリットと注意点があることを理解頂けたでしょうか。 少し、複雑で、注意が必要ですが、きちんと理解して、活用すれば、利益が非課税で受け取れる、売買手数料が無料で投資できるなど、メリットも大きいです。 そして、初心者への一番のメリットは、NISAでの投資にチャレンジすることで、投資について、様々なことを学べる機会を得る、ということではないでしょうか。 筆者は、NISAに興味を持ったことで人生の幅が広がった、そんな気がしています。



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