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    LIFESTYLE

    マタニティーマーク開始から10年。使いたい理由・使いたくない理由

    マタニティーマークをつけない、つけたくないその理由とは? マタニティーマークを知っていますか?
    妊婦さんが持ち物などに着けて自分が妊娠していることを周囲の人に知ってもらうためのマークです。
    このマタニティーマークの使用開始から10年がたちます。
    ただ、もらってもつけない人、つけていたおかげで周囲の方に助けられ「あってよかった」と思っている人それぞれいるようです。

    マタニティーマークとは?

    マタニティーマークは厚生労働省が平成18年3月10日に発表しました。
    その役割は妊婦さんにつけてもらうことで周囲に妊婦であることを分かってもらうことです。これは妊娠初期には周囲に気が付かれず「電車で席に座れない」、「たばこの煙が気になる」など妊婦さんのこまった状況を助けるために作られました。
    出典:厚生労働省「マタニティマークについて」

    どこでもらえるの?
    自治体で母子手帳といっしょにもらえる場合が多いです。 JR東日本では東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県内の全駅(無人駅を除く)、熱海駅、伊東駅で配布しています。

    JR西日本でも配布している実例もありますのでもし必要があれば最寄駅で聞いてみるのもいいですね。
    出典:JR東日本「マタニティーマークのご案内」

    妊婦さんの4人に一人が「マタニティーマークはつけない」


    マタニティーマークに関するインターネットアンケートによるとマタニティーマークをつける人は全体の74.5%でした。着け始める時期は3‐4カ月の妊娠初期、まだお腹が目立たずつわりがある時期に使う女性が多いです。

    つけない理由
    着けない人たちはどんな理由でつけないのでしょう?
    ・電車に乗っているときに「席を譲りなさい!」という圧力を周りにかけている気がして申し訳ない。
    ・妊娠したのを見せびらかしている。/不妊治療をしていたのでマークを見てつらい思いをする人がいると思った。
    ・マークをつけて嫌な思いをした(わざとぶつかってこられた)という話を聞いたから。
    出典:JR東日本「マタニティーマークのご案内」

    マタニティーマークをシーンで使い分ける人も また、マタニティーマークを場面によってはずす人もいます。多くの人は職場に到着前に外します。その理由は
    ・職場にまだ妊娠を伝えていない(一部の同僚しか知らない)
    ・職場の先輩、同僚に不妊で悩んでいる人がいる
    ・仕事上で妊娠を理由に気を使われるのがいや
    などです。

    マタニティーマークをつけて困ったことがある人が1割
    マタニティーマークは妊婦にやさしい環境づくりをすることが目的ですが、逆に嫌な思いをしたと答えた人もいます。
    ・おなかをじろじろ見られた。
    ・わざとぶつかってこられたり、たばこの煙を吹きかけられたりした。
    ・着けていても席を譲ってもらえない

    なんだかいたたまれない思いをする方がいるのはさびしいですね。
    ただつけていて「よかった」と思う人もいます。
    買い物のかごを運んでもらえた。優先席に堂々と座れ、温かい言葉をかけてもらえた。マタニティーマークを車に着けたのおかげでショッピングモールの入り口に近い駐車スペースが使えたなどです。

    マタニティーマークをつけない理由は妊婦さんの周囲への配慮からや不安のためが大きいようですが、妊娠初期は胎児の心臓、手足ができる大切な時期です。また、妊婦さん自身もつわり、急な出血などで安定期までは体調の変化が激しい時期です。
    マークに対しての正しい認識を持って、何よりマークのあるなしではなく困った人がいたらちょっと声をかけることができるようになりたいですよね。

    参考:株式会社プラスアール”妊婦さん1400名余りが回答「マタニティマークに関する調査2014」”


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