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    LIFESTYLE

    秋の夜長に、子供も大人も楽しむ絵本。懐かしの名作から面白い新作まで

    秋に読む本、小説もいいけど絵本もおすすめ!子供&一人でも楽しめる絵本。 読書の秋です。でも子供がいたらゆっくり本を読む時間もなかなか取れませんよね。ここは割り切って、子供と一緒に絵本を楽しみましょう。絵本は子供向けと思われがちですが、中には不条理であったり、結末があえて書かれていなかったりと、大人の小説とは一味違った楽しみ方ができます。また、子供の頃に読んだことがある絵本も、大人になった今読むと「あれ?昔の印象と違う?」と新しい発見もできますよ!大人も子供も楽しめる絵本をご紹介します。

    「子供の頃に読んだことある!」出版が続けられている名作


    まずは、子供のころ読んだこともありそうな初版年1970年代から80年代の絵本をご紹介しますね!

    つきのぼうや

    空に浮かぶお月様が地上を見るとそこにもう一つのお月様を発見!実はこれ、池に映った自分の姿だったのですが、お月さまは気になって会いたくなってしまいます。そこで、つきのぼうやに地上へ行って連れてくるように頼みました。月の坊やは地球でいろんな出会い、冒険をしてついに月を持ち帰ることに成功します。さて、ぼうやが持ち帰った月とは??というお話です。縦長の絵本の形を生かして、空から降りてくる様子に臨場感が出ています。寝っ転がって本をめくるのも幅が細いから、面倒くさがり大人としては、腕が疲れないところもおすすめポイントだったりします。

    とんとんとめてくださいな

    ハイキングに出かけた帰り、道に迷った3匹のねずみは一軒家を見つけて泊めてもらうことにします。「とんとんとめてくださいな」声をかけますが、おうちには誰もいない。困りましたが仕方なく勝手に休ませてもらうことにすると、再び「とんとんとめてくださいな」次々と訪れる、迷子の動物たち。ついに住人が登場しますがそれはなんとクマ!というスリリングな展開です。子供の大好きな簡単なフレーズの繰り返しで徐々にストーリーが進みます。そしてハッピーエンドの安ど感は、子供向け絵本の醍醐味を感じます。

    とんぼのうんどうかい

    楽しい運動会の帰り道、とんぼの子どもたちはギャングこうもりに襲われます。とんぼの子どもたちは、運動会の競技を生かして、果敢にもこうもりと戦い、ついには撃退します。運動会で力を合わせた事から得た知恵を使うこと、小さい力でも集まれば大きな力になるというメッセージが詰まっています。教訓の隠れたお話が少なくなっていますが子供たちにさりげなく伝えることができますね。

    茂吉のねこ

    のんべえの茂吉が、たまった付けを払いに酒屋に行くところから物語が始まります。自分とは別につけ払いをしていたのは、茂吉が10年飼っていた猫!猫の行動を偵察した茂吉は、魔物の森に迷い込み化け物たちが自分を呪い殺そうとすることを知ります。その後茂吉と猫はどうなったか?お話の結末に納得できない大人続出のちょっと怖い物語です。しかし、この茂吉の猫は小学校の教科書にも出てくる名作です。お話のとらえ方は人それぞれ、子供とストーリーをネタに話してみるのも楽しいですよ。

    2000年以降に出版されたハートフルな絵本

    ここ十数年の間に出版される絵本は、ママや働く女性にとっては「大人になってから読む子供向け絵本」になります。新しい絵本との出会いも楽しいものですよ!

    わたしのもみじ

    10年間一本のもみじの古木を追った写真絵本です。本当に美しい見事なもみじに、心が温かくなるストーリーが記されています。大人向けというわけではありませんが、小さな子供には少し退屈な絵本かもしれません。

    ロンパーちゃんとふうせん

    論破ーちゃんは町で黄色い風船をもらいます。風船が飛んでいかないように気を付けていましたが、お部屋で手を放すと天井に引っかかって…論破ーちゃんの風船と遊ぶ姿と描写は子供たちに共感を、もう一人の登場人物であるママの姿は読み手の女性に共感を覚えます。親子同じ気持ちではありませんが、それぞれの目線で楽しめる絵本です。

    ねずみのいもほり

    岩村和夫さんの絵本では「14ひきのねずみ」シリーズが有名ですが、こちらはネズミ7匹兄弟「7つごシリーズ」になります。芋掘り大会の出来事、たくさんの動物が参加する中ねずみの家族は大きなお芋を掘り当て優勝します。でも、掘り当てた大きなお芋をどうやっておうちまで持って帰るか・・・お父さんのアイデアが最高ですよ!ほっこりとしたお話に柔らかい色使いが秋らしさを感じます。

    2016年最新出版秋の絵本

    最後に最新出版物から、今年注目の秋の秀作2冊をご紹介します。

    ミセンデル・秋の孤児(みなしご)

    突然やってきた日本の秋、寒さで葉は落ち、霜もおりて食べ物が見つからない…個性的なビジュアルの2人(?)の生き物は友情と希望をもって切り抜けます。電子書籍版しかないのが残念なくらいの、優しい絵本です。

    ほしじいたけ ほしばあたけ

    しいたけのお爺さんはとしをとってしわしわの「ほしじいたけ」に、ほしばあたけとともにキノコの村の住人たちに尊敬されて暮らしていました。あるとき崖を落ちたキノコの子供、タマゴタケを救おうと奮闘します。その救助方法が素晴らしい!最近は絵柄がシュールな絵本も多いのですが、この本も、なかなかシュールで親子で楽しめます。

    いかがでしたか?絵本は親子で楽しむだけでなく、女性一人でもパラリとめくったページにやさしい色の水彩画や、秋の景色が飛び込んできて、ノスタルジックな気持ちになります。自宅で過ごす時間も少し長くなりますので、お時間があるときに絵本を手に取ってみるのもたまにはいいですよ。


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