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    出世魚「ぶり」お正月にはブランド・ぶりを食べてみたい!

    冬の定番グルメ「ぶり」お取り寄せもできちゃうブランドぶりって? 「ぶり」はおせち料理にも使われる冬の定番食材です。脂ののったおいしいお魚で、お刺身でも照り焼き、またあっさりとしゃぶしゃぶにしてもおいしく食べられます。ぶりは1960年代には養殖化され、現在では養殖モノが天然モノよりはるかに多く出回っています。
    今回は、出世魚ぶりの「出世の過程」と、近年人気を集めている「ブランドぶり」についてご紹介します。

    「ぶり」の大きさは80センチ

    出典:写真AC

    出世魚とは、成長過程によって呼び名の変わるお魚のことです。その呼び名は地方によって少しずつ違います。
    関東では30センチくらいまでの大きさを「ワカシ」と呼び、60センチ程度までを「イナダ」、70センチからが「ワラサ」80センチ以上でようやく「ぶり」と呼ばれます。
    また、関西ではより細かく出世の段階が分かれています。20センチまでが「ワカナ」、40センチくらいまでを「ツバス」、60センチくらいまでが「はまち」80センチまでが「メジロ」、80センチ以上で「ぶり」です。
    さらに地方によっては40センチ程度でも「はまち」と呼んだりしますので、違う地方に行くと、「こんな小さいの、はまちじゃないよ!」とか「こんな大きなはまち見たことない」なんていう感覚のずれも生じるのです。

    ブリの年間養殖量と主な産地

    出典:写真AC

    ブリは養殖技術が確立された魚です。全国で年間95,000トン弱のぶりが養殖されています。主な産地は鹿児島県で年間約24,600トン、大分県や愛媛県もブリの養殖が盛んです。
    養殖業者の中には、付加価値を付けたブリのブランド化に取り組んでいますし、また貴重な天然ブリを産地でブランド化し販売する取り組みも行われています。

    養殖ぶりのブランド

    出典:写真AC

    まこちぶり
    ブリの一大産地鹿児島県北西部に位置する出水郡長島町で養殖されているぶりで、養殖に使う飼料には杜仲茶や高麗人参、木酢液などを配合しています。美しい海で良質な飼料を与えて育ったぶりで、水揚げと同時に活き〆にされ、適温で保管輸送されます。とても健康で青臭さがなく歯ごたえがあるのも特徴です。

    鰤王(ぶりおう)
    こちらも鹿児島県で養殖されているぶりです。稚魚から出荷までを一貫生産で行います。10KGの大きさになるまでには3年ほどかかります。また、水揚げされたぶりは、HACCP認証を受けた衛生管理基準をクリアした加工場で処理され、取れたての味がそのまま食卓へ届けられます。

    かぼすぶり
    こちらは大分県で養殖されているぶりです。かぼすは大分県でとれるかんきつ類で、かぼすぶりの飼料にも使われます。豊後水道で育ったぶりのエサにかぼすを混ぜると、かぼすの持つ抗酸化作用で鮮度が長く保たれます。さらに、かぼすに含まれるリモネンの効果で、青魚独特の臭みが抑えられます。

    天草ぶり
    熊本県天草地方の海域は水質が良いことが知られており、真珠の養殖も行われています。また潮流が速いため、ここで養殖されるぶりは、身が引き締まります。養殖で漁場の使い分けや給餌管理を行って、出荷前にエサを止めたり温度管理を行うことで、身は引き締まっていますが脂ののったおいしいぶりができます。

    ひけた鰤
    香川県で養殖されているブランドブリです。香川県の引田(ひけた)は県東端に位置し、はまち養殖発祥の地です。昭和3年に引田の、野網和三郎氏が世界で初めてハマチの海面養殖に成功しました。それからは伝統的にこの海域で養殖がおこなわれています。適度な海水温の変化で良質な飼料で育てられたぶりは、11月には脂がのり一気においしくなります。

    お取り寄せ可能なブランドぶりも

    ブランドの養殖ブリはインターネットを通してお取り寄せできるものもあります。天然ブリと同じようにおいしく、お値段もお手頃なぶりをお正月用としてお取り寄せしてみてくださいね。


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