え?乳製品じゃないの?「アーモンドミルク」のここがスゴい!
アーモンドの栄養効果を効率的に!「アーモンドミルク」とレシピをご紹介。
今、アーモンドミルクが“第三のミルク”として大注目されているのをご存知ですか?
アーモンドミルクは、微粉末にしたアーモンドとお水からできており、乳製品ではありません。今や言わずと知れた美容フードであるアーモンドですが、その効果をもう一度おさらいしてみましょう。
アーモンドって?
普段当たり前のように食べているからあまり考えたことはないのですが、アーモンドって何でしょう?
アーモンドはバラ科サクラ属の樹木からとれます。桃やあんず、梅と近い種類です。しかし、果肉を食べるあんずやモモとは違い果肉の内側「仁」を食べます。「仁」、梅干しの種の中身にあたる部分と一緒です。
アーモンドに含まれる4つの栄養成分

アーモンドミルク研究会のメンバーであり、日本におけるナッツ研究の第一人者である井上浩義先生によると、アーモンドには4つの特徴的な栄養成分がたっぷり含まれています。
1 ビタミンE
アーモンドには、うなぎの6倍以上のビタミンEが含まれています。
ビタミンE=美白効果!と思われがちですが、細胞の酸化ストレスを抑える成分のため、欠陥
が若返って血行が良くなり、冷え対策の効果も!
2 食物繊維
アーモンドには、ごぼうの約1.6倍の食物繊維が含まれています。
日本人女性には、1日約17gの食物繊維が必要と言われています。しかし実際、日本人は1日
14gしか食物繊維を摂取できていないのです…。
3 ポリフェノール
アーモンドの薄皮にだけ含まれている抗酸化成分!
4 ミネラル
カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、銅、亜鉛、とたくさんのミネ
ラル分が含まれています!
アーモンドの一日の摂取量の目安は25粒
こんな栄養満点のアーモンドですが、1日の必要量を満たすためには、1日に25粒食べる必要があるそうです。ただこの25粒は60キロの人の場合の基準なので、体格と、ほかの食材からどれくらい食物繊維を摂取できているかによって必要量には差が出てきますが、食べる量を少々減らすことができたとしても、毎日25粒も食べるのは少し大変そうですよね。さらに、アーモンドの栄養成分はかた~い細胞壁で守られているので、粒のままだと消化・吸収がしにくいというデメリットもあり、しっかりと噛んで食べることが望ましいとされています。
アーモンドミルクなら消化吸収効率が2倍!
アーモンドミルクは、アーモンドの微粉末を溶いたものなので、粒のままのアーモンドの2倍も効率よく栄養成分を消化・吸収することができますよ!
管理栄養士の柴田真希先生によると、アーモンドミルクは朝に飲むことでさらに美容効果アップ!ビタミンEとポリフェノールが効率よく摂取されるんだとか!冷えやウイルスでなにかと身体が傷つきやすいこの季節に、毎朝のアーモンドミルク習慣をはじめてみてはいかがでしょう?
5カラのアーモンドミルクレシピ

寒くなると冷えや乾燥など、女性には気になる美容トラブルが発生しやすくなります。ホットアーモンドミルクに【緑・紫・赤・黄・黒】5色の食べ物を加えてホットドリンクにすると栄養効果がより期待できます。
基本のホットアーモンドミルクレシピ
【材料】(1人分)
●アーモンドミルク 200ml
●お好みの5色食材(ほうれん草、いちご、かぼちゃ、黒ゴマ、ブルーベリーなど)
●砂糖、黒糖、メープルシロップ、はちみつなど甘味料(甘みのついたアーモンドミルクでは不要)
●お好みでトッピングにシナモンやココアなどのパウダー
【作り方】
下準備:加熱が必要な食材(ほうれん草やかぼちゃ)は小さく切り下茹でする。
1. アーモンドミルクを鍋に入れ温める。
2. 食材と温めたアーモンドミルク、お好みで砂糖を入れミキサーにかける。
3. コップに注いで、トッピングパウダーをかける(お好みで)。
【緑】デトックス<ほうれん草のホットアーモンドミルク>

食材例:ほうれん草、小松菜、ケール、抹茶、スピルリナなど
期待できる効果:緑の食品に多く含まれる食物繊維で便秘解消が期待できます。また、βカロテンには抗酸化作用、ほうれん草は鉄分も豊富で貧血予防も期待できます。
【紫】アンチエイジング<ブルーベリーのホットアーモンドミルク>

食材例:アサイー、ブルーベリー、紫芋、マキベリーなど
ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンには目のケアにも役立ちます。また抗酸化作用も期待できます。
【赤】美肌<イチゴのホットアーモンドミルク>

食材例:イチゴ、トマト、ビーツ、パプリカ、クコの実、ピタヤなど
イチゴにはビタミンA,Cが豊富に含まれお肌の調子を整えてくれます。アーモンドミルクはビタミンEが豊富で、こちらも美肌効果があるので相乗効果が期待できます。
【黄】免疫力<かぼちゃとショウガのホットアーモンドミルク>

食材例:かぼちゃ、にんじん、しょうが、オレンジなど
ショウガには体を温める作用が期待できるジンゲロール、ショウガオールが含まれています。また、ビタミンAの効果で粘膜を正常に保ち、ウィルスの侵入を防ぐ効果が期待できます。
【黒】冷え対策<黒ゴマのホットアーモンドミルク>

食材例:黒ゴマ、ヒジキ、カカオ、黒豆、黒糖など
薬膳では黒い食材は「腎」の働きを助けるとされています。寒さを乗り切るには「腎」の働きを活発にすることが有効です。特に黒い食材、黒ゴマは鉄、ポリフェノール、マグネシウム、食物繊維が豊富ですよ!練りごまを使うとより吸収されやすくなります。
レシピ監修:管理栄養士 柴田真希先生(株式会社エミッシュ代表)

1981年、東京生まれ。女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーや飲食店のメニュー開発、プロデュースなどを手がける。著書、セミナー講師実績など多数あり。
5色のホットアーモンドミルク以外にも!アーモンドミルクのおすすめ摂取法
アーモンドミルクはお料理に使うことやシリアルにアレンジすることもできます。
▹ シリアルにホットアーモンドミルクをかけてカリカリ食べやすく!
▹ 味噌汁のだしを減らしてアーモンドミルクを入れるとミルキーなコクが出る!
いかがでしたか?アーモンドの新しい食べ方、アーモンドミルクを積極的に摂取して、これからの寒い時期ヘルシーライフを実現したいですね!見た目にもかわいらしいので、お客様が来た時にさっと出すこともできますよ!ぜひ、ホットアーモンドミルクレシピを様々な食材でお試しください。