二村ヒトシ×アルテイシア Special対談 第1回
大人気作家2人の新世代フェミニズム!?討論
大人気作家 二村ヒトシ氏とアルテイシア氏のスペシャル対談!
「女が生きづらいこの社会、今後どう変化していくのか?」をテーマに議論していただくうちに…、「男子が進化すると女子になる」説が浮上。都内某焼肉屋で展開された白熱トークの一部始終をお楽しみください!
第1回 男子の女子化は、生存戦略?
アル:昨今「若い男子が女子化してる」と言われるじゃないですか。
それって
生物が生存のために適応していく進化なのかな?と思うんですよ。水から陸に上がってエラ呼吸から肺呼吸に変わるように。「男」があまりに生き辛いから「女」になった方が幸せってことかなと。
二村:ぼくは女装モノのAVも好きで監督しています。普段から女性の格好をし慣れている男の子も綺麗ですけど、撮影で初めて女装しましたって男性の初体験のトキメキがとてもエロいです。それはまあ特殊な例ですが、少なからぬ男性が“男性であること”に疲れちゃって、女性性の“受け入れる力”に憧れてるんじゃないかっていうのは感じますね。もちろん女性には女性の大変さがあって、ていうか女性のほうが大変だろうって思うし、我々はそれを実感しないでただ憧れてるなんて、いい気なもんだとも言えますが。
アル:
1人暮らしの高齢男性の6人に1人が、2週間誰とも会話してないらしいんです。
仕事一筋で、退職したら友達もいないし趣味もないし家事もできない。そんな風に社畜として生きて最後は孤独死するおじいさん達を見て、若い男子は「あんな生き方はイヤだ、だったら女になったほうがいい」と肌身で感じてるのかなって。
二村:そもそも男なんてクソみたいなもので、というのが言いすぎでしたら「男はつらいよ」と言いかえてもいいんですが、なんで世の中で男のほうがいばっているか、男のほうが一般的にはお金を稼げるような構造になってるかというと、その男のクソさ、男のつらさをごまかして、
なんとかして男どもを生かしておくために、そういう世の中の仕組みになっているのかもしれない。
生物学的には、もともと男性なんて地球上にそんなに多い人数は必要ないですよね。男が多いと、なにかと悲惨じゃないですか。ぼくは中学高校と男子校なんですが・・・。
アル:臭かったりするし。
二村:そうそう(笑)
アル:私は女子校出身なので、共学の大学に進んだ瞬間「校舎がクセえッ!」と衝撃を受けました。でも最近の男子大学生はみんなイイ匂いがしますね。汗ふきシートとか使ってるのかな?
二村:
もしかしたらホルモンの分泌量が若年層全体で減っているのかもしれないし、でも、たんに小綺麗な子が目立ちやすくなってるだけかもしれない。
「男子が女子化してる」っていうのは、男性的な欲望が少ないように見える、いわゆる草食系が増えてるって意味ですか?
アル:女みたいに、生活の楽しみ方を知ってるって意味です。
二村:ああ、そうですね。こないだWEBで「弁当自作男子や綺麗好き男子のことを“女子力高い男”って呼ぶのはよせ! 料理や掃除が苦手な女にとって迷惑だ、そういう男は“生活力高い男子”と呼べ」って言ってる記事を読んで、もっともだ…!って思いました。
あと、バイセクシャルっていうよりナルシスト気味だからなんだろうけど、女性器に興味が持てない男子は確実に増えてる印象があるなあ。そういう男は自分のチンコの分身としての女装子のチンコに興味を持つ。